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中央図書館からのおすすめ本(47)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(47)
『選択の科学』
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。

『選択の科学』

『選択の科学』

 シーナ・アイエンガー/著


(文藝春秋 2010年11月15日発行)


 来月3月11日、あの未曾有の大震災東日本大震災から一年が経過します。

 選ぶことは生物の本能だ、と著者のアイエンガー教授は言います。
 私達は人生の様々な局面で自らの歩む道を選択、決定し、また些細なことでは昼御飯は何を食べようかなど、日々の生活の中で何かを選んでいます。

 この身近にある「選択」について、著者が20年以上に渡って研究した成果をまとめているのがこの本です。
 ここには生物学、社会学、人間行動学、心理学などのあらゆる側面から「選択」について考察し、生い立ちなどの文化的な背景が選択にどのような影響を与えるのか、そして人はいかにして選び、選ぶことでどのような効果を得ているのかなどが書かれています。

 例えば、社長は多くの選択権を持っていますが、それ故に平均寿命が従業員よりも長いとの研究報告があります。つまり、仕事の自由度は健康に大きな影響を与えており、仕事に対する裁量が小さいほど、ストレスは多く血圧が高くなり、一見、ハードワークのために体調を崩すと思われがちな社長の方がストレスの負荷が軽く、健康面でも良好であるようです。
 また、ジャムの売れ行きを調べた研究では、24種類のジャムを陳列するよりも6種類を陳列した方が、売れ行きが良く、買い物客を惹きつける豊富な品揃えが利益につながるわけではないことを示しています。

 このように選択は、私達の想像の域を超えた結果をもたらします。
 選択は芸術だと著者が言うように、選ぶという行為には未解明な点が多くあります。
 しかし、人間にとって避けては通れない選択との関係を少しでも知ることで、日常やビジネスの様々なシーンにおいて、これらの事実を活用することも可能です。
 この本を読んで、奥深い「選択」の世界を覗いてみませんか。

■問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542
これまでに紹介した本 「中央図書館からのおすすめビジネス図書」



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