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SDGs(持続可能な開発目標)は、近年の教育現場における取り組みから若年層(特に10代)を中心に、認知度が高まっています。しかし、中小企業の経営者からはSDGsに取り組むメリットや具体的な方法が分からない、という声がよく聞かれます。
その点で興味深いのは、東京都が都内の企業に対して行ったアンケート調査「都内企業等におけるSDGsの認知度・実態等に関する調査(*1)」です。SDGsで得られた効果として最も多かった回答は「従業員の意識改革(47.1%)」、次いで「競合他社との差別化」、「取引の拡大」と続き、人材(ヒト)や商品・サービス(モノ)等の、経営資源に関する効果が目立ちました。このことからSDGsへの取組みがもたらす効果は、大きく4つと考えられます。
SDGsへの取り組みは、すぐに売上や利益につながらないかもしれませんが、ヒト、モノ、カネ、無形資産という経営資源を強化するメリットがあります。また中小企業を取り巻く関係者(ステークホルダー)の間でSDGsへの関心が高まる中、それを積極的に活用するという視点も必要です。
次回は「どのようにSDGsを経営に取り入れるか」をテーマに、「SDGs経営推進フレームワーク」の考え方をご紹介します。
SDGsへの取り組みがもたらすメリット(まとめ) |
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■<講師プロフィール>
中小企業診断士(2013年登録) 東京都中小企業診断士協会(城南支部)所属 大橋 功(おおはし いさお)
金融機関を経て通信業界の会社に勤務。 米国、欧州を中心に海外勤務を通算12年経験、国内外の法人向け融資、海外事業者との提携折衝、事業戦略・計画策定等に幅広く従事。診断士としては新規事業、ビジネスモデル、財務、SDGs等の分野を中心に経営診断や執筆活動を行っている。
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