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ビジネスとICT(第1回)

革命的デバイス「タブレットPC」のビジネス活用法


 中小企業の経営者が抱える経営課題について、
専門家の方にわかりやすく解説していただいています。
 なお、このセミナーの内容は、当財団のホームページに「Webセミナー」として公開していますので、いつでも見ることができます。

有馬 猛夫
有馬 猛夫 さん

 
革命的デバイス「タブレットPC」のビジネス活用法


    有馬 猛夫 (ありま たけお)

      株式会社ネクストビジョン
      代表取締役社長



 今、スマートフォンが急速に普及しつつあります。それに伴い「タブレット」とよばれる新たなデバイスが広がりつつあります。
そして「タブレットがコンピュータに置き換わろうとしている」「スマートフォンやタブレットをビジネスに活用する」という話題が増えてきています。本稿では、個人ユースではなく、ビジネスユースについて、タブレットに絞り現在の状況を整理したいと思います。

             



■タブレットとは?
 タブレットとは、平板状の外形を備えタッチパネルにより表示や入力ができる携帯可能なパソコンのことです。厳密な定義はありませんが、雑誌大の大きさで5~14インチ程度と大きさはまちまちです。3G回線や無線LAN(Wi-Fi)によるワイヤレスデータ通信が可能ですが、スマートフォンの様に電話として使用するのは機種が限られています。

■タブレット導入の現状と予測
 全世界のタブレットの出荷台数は、2012年の1億2100万台から2017年にはほぼ4倍の4億1600万台と、凄まじい伸びが予測されています。モバイル全体では、2012年の3億4700万台に対し2017年は8億900万台です。

 市場では2010年にアップル社が発表したiPad、その後グーグル社のAndroidOSを備えたAndroidタブレットが追随しています。さらに本年6月にマイクロソフトが最新OSウィンドウズ8を採用したタブレット「サーフェイス」を発表しました。普及初期である現在は、アップル社のiPadが人気を独占していますが、今後の成長期においてはアップル社の一人舞台にはならないだろうという予測があります。


      


            
 米NPDディスプレイサーチ社調べ 2012月7月4日発表



■タブレットの導入状況
 今年「導入している」と回答した企業の割合は19%、「導入を予定/検討している」の割合は33%です。業種別にみると、「建設業」「教育」では「導入している」が前回調査から10%ポイント以上上昇しています。「不動産業」「流通業」においては「導入している」が20%強、「導入を予定/検討している」も40%を超え、様々な業界が導入に積極的な姿勢であることが伺えます。

         

               ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社調べ
              国内企業約1,800社のIT関連業務従事者を対象としたアンケート
                         2012月7月11日発表



■タブレットの導入理由
 企業が導入する理由として最も高い順に以下の内容になっています。

  1位 ペーパーレス化によるコスト削減
  2位 スケジュール管理の効率化
  3位 ノートPCと比べ起動が早い
  4位 メールの送受信がどこでもできる
  5位 Web閲覧がどこでもできる

 タブレットのビューアとしての活用認知度が高まってきており、企業におけるタブレットの活用目的はより具体化していることを感じます。



               ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン株式会社調べ
              国内企業約1,800社のIT関連業務従事者を対象としたアンケート
                         2012月7月11日発表




■具体的な活用方法
 タブレットらしいビジネスでの活用方法として次の様なものがあります。

1.ミニ・プレゼンテーションツールとして
 店頭や訪問先で、お客様にタブレットを使ってカタログ情報を見せながらプレゼンテーション。"スマート"に見せられることで商談の成約率を上げられるでしょう。

2.文書管理ツールとして
 紙で管理していた膨大なカタログを電子化して必要な時に活用することや、分厚いマニュアルをすっぽり入れてしまって必要な時にスピーディに取り出すことができます。紙に近い高精度な表現と直感的に触って使える便利さがあります。

3.サイネージツールとして
 リテール店頭でお客様の待ち時間に見てもらえる雑誌やサイネージとして活用できます。店頭の棚制約で置けなかった種類のカタログ情報も載せられ、商品紹介の機会を増やせることが期待できます。

4.営業報告・監視報告ツールとして
 営業報告を移動の合間に行うことができ効率的な営業活動ができるでしょう。
 また、プラント設備の見回り監視などでの持ち歩き用途に際し、コンパクトで機動性よい点を活かしてチェックリストボードとして使うことができます。カメラが付いている機種なら写真を撮って素早い報告対応も可能になります。

5.教育ツールとして
 某航空会社では、客室乗務員が時間や場所を選ばず、最新の乗務マニュアルを確認できるようにしました。これまで研修形式で行ってきた教育訓練も、タブレットを利用したセルフラーニング形式に切り替え、訓練期間の短縮と教育のコストを下げる反面、高品質なオペレーションが実現できたそうです。


■アイディア次第
 タブレットの活用にはまだまだ可能性があります。アイディア一つでそれぞれの企業にあった活用ができることでしょう。




■<講師プロフィール>
 有馬 猛夫 (ありま たけお)
 昭和41年山口県生まれ。IT系の専門学校で11年間教壇に立った経験を生かし、1999年ネクストビジョン設立。広島発ITベンチャー企業として製品開発・サービスの提供を行う。2006年広島市企業診断優良企業賞受賞。2008年マイクロソフト社と広島市によるITベンチャー支援企業として中国地方で初の選定企業となる。
 一般社団法人広島県情報産業協会常務理事、HiBiS(広島インターネットビジネスソサエティ)副運営委員長を務める。
 

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