今では一日に何度となく耳にするようになったこのフレーズ。たしか、最初に目にしたのはオダギリジョーが出演していたライフカードのCMだったように思います。 オダギリジョーが熱演する"ある男"の物語の続きを見ることができるのは、WEBにアクセスした人のみ。詳しくは検索窓にかかれたキーワードをクリック!...という画像でのWEBへの誘導が主流だったあの頃、これはかなりセンセーショナルでした。
新し物好きな私は、すぐにパソコンで検索して続きを確かめたような記憶があります。 それからもTVやチラシでは伝えきれない製品情報や企業姿勢などをWEBで伝えようと、リアルからネットへの誘導がいろいろな工夫がなされてきました。
「ネットとリアルを結ぶ"O2O"という新しいウェーブ」
O2O (O to O)とはOnline to Offline あるいはOn2Off とも言われ、ネット上の情報や活動と実店舗などでのリアルの行動をリンクさせるための、マーケティングや販売促進のことをいいます。今までと大きく違うのは"ネットにある情報を見てもらう"のではなく、リアルと融合させるという点です。
言葉にすると何やら、遠い世界のことのように感じられるかもしれませんが、ネットで手に入れたクーポンを実店舗で使用するといったことは、みなさん当たり前のように実践されていませんか?
そこから一歩すすめて、今度は逆転の発想。実店舗で買い物することでためたポイントで、ネットゲームの限定アイテムを手に入れることができるというイベントもあります。
さらにさらに!実店舗で好みのTシャツを着た店員とハイタッチするとそれがFacebookに反映されネット上のランキングに反映されるというアパレル業者の企画も大きな話題となりました。まさに「リアルいいね!」というわけです。 こうなるともう完全にOnlineでもOfflineも関係ありません。このようにリアルとネットの垣根がドンドンなくなってきているのです。
「そんなことうちの店では無理!」と思っている方でも、スマートデバイスの普及により、ネットは"家やオフィスのパソコンでするもの"ではなく"見たい時知りたい時にその場で利用できるもの"という位置けに変わったことは、実際の生活の中で簡単に実感することができます。
たとえば旅先で道に迷った時、きっとあなたは人に聞く前に"スマホ"を取り出し、地図アプリでルート検索をするでしょう。 あるいはお目当ての居酒屋に入れなかった時も、近くにいい店はないかととりあえずスマホで探していませんか?
そうして見つけたお店のサイトやFacebookに"いいね!"でもらえるクーポンがあったり、お店のファンの方のクチコミ情報があれば、それはお客様の背中を押してくれる重要な切り札になりえるのです。
意識していなくても、普段の生活の中で当たり前に使っているネット。これを「ネット社会」のことと、切り離して考えるのはあまりにもったいなさ過ぎます。 これからもっと色々な手法が出てくるであろうO2Oの世界。 すべてを理解することは難しくても、いろいろな事例をあなた自身が体験してみることはできるはず。ネットでおトクなのは、お買いもので貯まるポイントだけではないのです。
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