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戦略広報活動の「いろは」(第3回)

 

有限会社ピーアール・デザイン・インク 代表取締役 吉益 直見(PRプランナー)

「広報計画と戦術、重要なマーケティング思考」


有限会社ピーアール・デザイン・インク
代表取締役 吉益 直見(PRプランナー)

事業規模に問わず、経営の主軸をつかさどる広報の戦略。かつてITベンチャーが登場した時代には美人広報が表舞台で話題づくりに参戦したり、また、このところの学校法人の不祥事では危機管理広報の甘さに世間の注目が集まったり、良くも悪くも本来黒子であるはずの広報対応の是非が、マスコミを通し見事にわかりやすく報道されています。攻めの広報と言われるパブリシティ活動、そして、守りの広報と言われる危機管理広報。業界によって求められる広報のビジネス活動は違ってきますが、共通するのはいずれも広報策定にはマーケティング思考が重要であるということです。

まず、事業展開に則り広報の計画をたてます。新商品発売を例に上げると、発売日から逆算して発表日です。では、どのような発表方法で、BtoB、BtoC等、どのような媒体に働きかけるのか?広報戦術を練ります。我々一般の広報会社が提供する戦術メニューは主に以下のようなものがあります。

地方の中小企業においては自ずとパブリシティ活動への比重がメインになってくるかと思われます。

広報戦術

1)リリース発表

2)メディアリレーションズ活動

3)取材誘致活動

4)インタビューアレンジ

5)誤報対応

6)発表会見、記者懇親会の実施

7)PRイベントの開催

8)プレゼントパブリシティ活動

9)海外広報

10)商品ブランディング  等

広報戦術


それでは、このような広報戦術をどのように組み立て、事業に反映していくかをご紹介しましょう。

広島焼きそばを新名物に地域を盛り上げようと商工会連合会が旗振り役となり短期プロジェクト8ヶ月で取り組みました。

ケーススタディ

広報発信のヤマは4回です。商品発売に向け開発に着手。そのプロジェクト発足会見から広報始動です。会見では次なるマーケティングリサーチの場となる食イベントへの出店を告知。イベント会場には料理のシズル感と速報性が魅力のテレビ媒体を誘致。試作段階のインタビュー取材ができる環境をアレンジします。さらに、商品が完成した段階でマスコミ向けの試食会を開催。新商品が店頭に並ぶ一定期間前にマスコミ発表することで、今度は記者が味見をして感想を述べてくれます。そして、いよいよ発売です。わずか8ヶ月の間に取材機会を予め設定したプランニングにより、市場の認知から自ずと話題性が生まれ発売時には商品が動くという流れになります。結果、同地域活性化プロジェクトに参加する101の店舗が集まりました。


広報戦略と戦術を巧みに使い分けることにより、地域を超え、広く情報を発信できる時代。加えて広報活動に拍車をかけるIT環境の劇的な進化は留まるところを知りません。ある記者さんから教わった事象を捉える「蟻の目と鳥の目」。広報マンは第三者の目線からモノ・コトを見る俯瞰した鳥の目が必要だと。私はこの俯瞰こそが企業ブランディングの出発点だと考えます。一方、蟻の目とは、あらゆる角度から物事の本質を探究する目です。両方の目を持ち合わせなくてはならない広報の職務に私は「ココロの目」を追加したいと思います。情報合戦とも感じられる殺伐とした昨今、ココロという目でも、あえて物事を捉えたいと考えます。なぜなら意外とそこに、現代ビジネス成功のヒントが隠されているのではないかと。


■<講師プロフィール>

有限会社ピーアール・デザイン・インク

代表取締役 吉益 直見(PRプランナー)

地元テレビ会社、在京大手PR会社を経て2002年に起業。地方企業が生み出す製品やサービス等の情報を、全国的・国際的見地から報道されるための戦略プランを策定し、広報活動において実現していく。

「地域から全国一斉に報じられること」の広報効果を、地方企業のマーケティングに直結、広報活動を通して販路開拓・ 拡大に向けた市場アプローチを展開。

コンサルティングを基本に企業広報、新商品開発やPRイベントの広報機会を逃すことなくマスコミ報道へと繋げ、シナジーの波及を経営にフィードバックする。中小企業の戦略広報モデルを探求し続ける。



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