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163『風のマジム』 原田 マハ/著

中央図書館からのおすすめ本(163)


『風のマジム』

原田 マハ/著
講談社 

 

風のマジム「ラム酒を造りたいんです。南大東島産の」。

偶然社内ベンチャーコンクールの募集を知り、さとうきびからできる「風の酒」アグリコール・ラムを造ると決めた通信会社の派遣社員、伊波まじむ。「思ったら、即、行動」がチャームポイントのまっすぐなまじむの行動は、製糖以外の産業に活路を見出したい南大東島の商工会会長、村長をはじめ、会社の役員など多くの人の心を動かし、沖縄初のアグリコール・ラム『風のマジム』が出来上がります。

 
出来上がるまでの道のりは決して順風満帆だったわけではなく、工場の候補地である島の製糖会社の反対にあい、希望する醸造家には一度断られるなどたくさんの試練が待ち受けていました。

 

挫折しそうになるたびに、家族や周りの人たちに助けられながら、長い歳月をかけて夢を実現する物語に、信念を持って奮闘する姿は人を動かすのだと思わずにはいられません。
この小説は、著者が作家として活動する以前、取材で出会った女性がモデルになっています。彼女は実際に、社内ベンチャー制度を活用して南大東島にラム酒製造の会社を2004年に設立しました。その後も販路開拓や商品開発をしながら、現在もアグリコール・ラムをはじめ、複数の商品を世に送り出しています。

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