私たちの身の回りにはたくさんの情報があふれています。インターネット上にはフェイクニュースなど真偽の判断が難しい情報が多数存在し、テレビの情報番組では同じテーマでも解説者の立場によって内容が異なることがあります。このような社会で自分自身が納得できる判断をするために、正確な情報を調べるにはどうしたらよいのでしょうか。
本書は、専門家ではない「市民による調査」を想定し、1.調べるときの基礎である文献・資料調査、2.現場で見聞きして実態を探るフィールドワーク、3.統計学や疫学の考え方を用いたリスク調査、4.収集した情報の整理からアウトプットの順に「ちゃんと調べる」道筋を解説しています。この中では、データベースの使い方、統計の探し方、聞き取りの方法やメモの取り方などの技術が具体例を交えて分かりやすく紹介されています。また、各テーマの解説の後に練習問題があり、学んだことをすぐ実践することでより理解を深めることができます。
仕事に必要な情報を収集する、商品のプレゼンテーション資料を作成するなど色々な「調べる」場面において、この本が確かな情報を手に入れる助けになるでしょう。
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