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187 『土と人と種をつなぐ広島』 花井 綾美/著

中央図書館からのおすすめ本(187)

 

  『土と人と種をつなぐ広島』

 

公開日:2023年11月15日


 広島の伝統野菜で、思い浮かぶ野菜はありますか?
 伝統野菜とは、主に日本各地で古くから栽培されてきた地方野菜のことを言うそうです。

 その種類は、広島菜をはじめ、広島おくら、祇園パセリ、矢賀ちしゃ、なかすじ春菊、笹木三月子大根(ささきさんがつこだいこん)などがあり、著者の花井綾美氏は「広島のおたから野菜」と呼んでいます。

 この本は、広島の農業の現場と消費者をつなぐ活動をするために一般社団法人「むすぶ広島」を設立した著者が、伝統野菜の生産現場を取材し、栽培の歴史、野菜の特徴、生産者の思いや工夫、調理法などを紹介しています。
 代表的な日本三大漬け菜として知られる「広島菜」は、安佐南区川内地区の農家が育て種を継いでいます。都市化で農地が減り、農家の高齢化が進む中で伝統を受け継ごうと、若い農家のグループが2015年に活動を始めました。この「川内若農家の会」のメンバーへのインタビューでは、広島菜を受け継ぎどう次世代へつなげていくか、様々なアイデアや取組を話されています。
 他にも、安佐南区祇園地区で栽培されている「祇園パセリ」をその名と伝統の品質を守るために名称の商標登録をしたり、呉市広地区で約50年前まで栽培されていた「広甘藍(ひろかんらん)」を地域の活性化を図るために復活させ、ブランド化に着手するなどの例が紹介されています。
 食の豊かさを支える農業の大切さに気づく1冊です

 

『土と人と種をつなぐ広島』  花井 綾美/著

花井 綾美/著 
一般社団法人むすぶ広島 



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