事業報告

事　業　報　告 「省エネ技術実践研修会」について
技術振興部では、企業等の技術者の技術水準の向上を図るため、さまざまな技術課題をテーマにした研究を、会員企業や大学等と共同で、研究会形式で実施しましたので、平成２４年度の活動状況を報告します。 　第４回となる今回は「省エネ技術実践研修会」について報告します。 　企業においては、環境問題への対策や低コスト化を狙って工場や事業所の省エネルギー化が進められています。工業技術センターが行った企業ニーズ調査で、企業が当センターに求める支援のひとつとして「環境・省エネ化」に関するものに高い関心があることが把握されています。 　省エネ化を進める方法として最近注目されているのがＭＦＣＡ（マテリアルフローコスト会計）という手法があります。ＭＦＣＡとは、製造プロセスで発生するマテリアルロスと物量をコストで見える化し、ロスの削減を促進することが出来る方法で、これまでに関東、関西方面で同様な研修会が開催され、多くの企業において大きな成果を上げていることが報告されています。そこで当センターでは、栗本工業株式会社でＭＦＣＡを導入した実績がある広島経済大学経済学部経済学科教授　岡田　斎氏を講師としてお招きし、ＭＦＣA(マテリアルフローコスト会計)の研修会を省エネ技術実践研修会として実施しました。全５回の研修会の内容は次のとおりです。 第１回　テーマ「マテリアルフローコスト会計（ＭＦＣＡ）による生産革新」 　（１）　なぜいまマテリアルフローコストが求められるのか 　（２）　マテリアルフローコスト会計とは 　（３）　ＭＦＣＡで見えるもの 　（４）　ＭＦＣＡによる改善事例―経済産業省「サプライチェーン省資源化促進事業」 　　　　　（平成20～22年）をもとにして 第２回　テーマ「ＭＦＣＡの基礎と導入手順（１）」 　（１）　前回の復習 　（２）　ＭＦＣＡの概要 　（３）　ＭＦＣＡ導入によるメリット 第３回　テーマ「ＭＦＣＡの基礎と導入手順（２）」 　（１）　ＭＦＣＡの導入手順 　（２）　ＭＦＣＡ計算の事前準備 　（３）　ＭＦＣＡによる改善を成功させるために 第４回　テーマ「ＭＦＣＡによる改善を成功させるために」 　（１）　ＭＦＣＡによる改善を成功させるために 　（２）　プロセス記述票の確認 　　　　参加企業２社が作成したプロセス記述票をもとに研修を実施 第５回　テーマ「ＭＦＣAキットを使ってみよう」 　（１）　前回の復習 　（２）　ＭＦＣＡ簡易掲載ツールについて 　（３）　ＭＦＣＡ簡易手法ガイド（2009年度版）の解説 　（４）　質疑応答 参加者　３４名 ※今年度は、「省エネ技術実践研究会」を実施しており、現在も参加者を募集しています。 ■問い合せ先　技術振興部　技術振興室（広島市工業技術センター内） 　ＴＥＬ０８２－２４２－４１７０（代表） ■問い合わせ先　技術振興部　材料・加工技術室（広島市工業技術センター内） 　　TEL ０８２－２４２－４１７０（代表）