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中央図書館からのおすすめ本(69)
    『言える化 ―「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。


言える化 ―「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密


『言える化 
     ―「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密』

  遠藤 功/著

(潮出版社 2013年10月10日発行)


 今回ご紹介するビジネス書は、日本で一番売れているアイスキャンディ「ガリガリ君」で知られる赤城乳業の躍進する秘密に迫った本です。

 「ガリガリ君」と言えば、ものが売れないと言われるなかで、コーンポタージュ味が大ヒットしました。販売予測は大幅に上回り、商品供給が間に合わず、なんと発売3日にして販売休止となりメディアでも大きな話題となりました。

 さて、その「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」(通称「コンポタ」)という、アイスとコーンポタージュの予想外の組み合わせで異色のサプライズ商品を生み出したのは、20代の若い二人組でした。

 著者は、経営コンサルタントとして約25年、数百もの企業と接し、さまざまな経営を見てきただけに「この会社はすごい!面白い!」などという「サプライズ」と出会うことはほとんどなくなっていたそうです。しかし、この赤城乳業という会社は、知れば知るほど新鮮な驚きの連続でワクワクすることばかりでまるで「ワンダーランド」でした。

 なかでも一番の「驚き」は、この会社の20代、30代の若手社員たちが実にイキイキと働き、戦力の中核を担っていることだったそうです。しかも、普通の会社なら課長や係長が担当するような仕事を入社数年目の若手社員に任せるというから驚きです。そして任せたら「放置プレイ」と呼ばれるほど余計な口出しはしないそうです。かといってもちろん協力や支援を頼んできたときには全力で助けます。任せるが見守る、あたたかいチームワークがうかがえます。そして本書を読むと、本当にさまざまな部署の若手社員がいろいろな壁にぶつかりながら、成長していく様子がよくわかり、「任せて育てる」ことの大切さをしっかりと感じます。

 赤城乳業のコーポレーションスローガンは「あそびましょ。」、「あそび心」があれば、マイナスもプラスに変えることができる。赤城乳業が醸し出すワクワク感は、ここから生まれているのは間違いない、と著者は語っています。

 ところで業績好調の赤城乳業ですが、けっして大企業ではなく、規模的には中堅企業。しかし、「規模は小さくても強い会社、いわば『強小カンパニー』を目指してやってきた」と社長の井上秀樹さんは強調されています。そしてその「強小カンパニー」を実現するためのキーワードが「遊び心」ともうひとつ、本書のタイトルでもある「言える化」なのだそうです。この「言える化」という耳慣れない言葉は、井上社長の信念に基づく独自の言葉で、社員がなんでも「言える」ような会社にするという意味を持っています。そしてそれがきちんと根付いているのは経営者や管理職、社員達がコツコツと土壌を作ってきたからこそではないでしょうか。若手社員が平気で役員にダメ出しができ、立場や役割を超えて自由になんでも「言える」からこそ、組織の活性化につながり、一人ひとりの持っている能力が引き出せる。そして、この「言える化」が機能するための二つの工夫、1.「言える化」を実践する「場」の設営、2.「言える化」を加速する「仕組み」の構築についても詳しく紹介されています。

 楽しい会社になるためのヒントがたくさんつまった赤城乳業、本書を読めば、さらに仕事へのワクワク感が高まり、モチベーションも業績もアップする秘訣が得られるのではないでしょうか。
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言える化 ―「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密


『言える化 
     ―「ガリガリ君」の赤城乳業が躍進する秘密』

  遠藤 功/著

(潮出版社 2013年10月10日発行)


 今回ご紹介するビジネス書は、日本で一番売れているアイスキャンディ「ガリガリ君」で知られる赤城乳業の躍進する秘密に迫った本です。

 「ガリガリ君」と言えば、ものが売れないと言われるなかで、コーンポタージュ味が大ヒットしました。販売予測は大幅に上回り、商品供給が間に合わず、なんと発売3日にして販売休止となりメディアでも大きな話題となりました。

 さて、その「ガリガリ君リッチコーンポタージュ」(通称「コンポタ」)という、アイスとコーンポタージュの予想外の組み合わせで異色のサプライズ商品を生み出したのは、20代の若い二人組でした。

 著者は、経営コンサルタントとして約25年、数百もの企業と接し、さまざまな経営を見てきただけに「この会社はすごい!面白い!」などという「サプライズ」と出会うことはほとんどなくなっていたそうです。しかし、この赤城乳業という会社は、知れば知るほど新鮮な驚きの連続でワクワクすることばかりでまるで「ワンダーランド」でした。

 なかでも一番の「驚き」は、この会社の20代、30代の若手社員たちが実にイキイキと働き、戦力の中核を担っていることだったそうです。しかも、普通の会社なら課長や係長が担当するような仕事を入社数年目の若手社員に任せるというから驚きです。そして任せたら「放置プレイ」と呼ばれるほど余計な口出しはしないそうです。かといってもちろん協力や支援を頼んできたときには全力で助けます。任せるが見守る、あたたかいチームワークがうかがえます。そして本書を読むと、本当にさまざまな部署の若手社員がいろいろな壁にぶつかりながら、成長していく様子がよくわかり、「任せて育てる」ことの大切さをしっかりと感じます。

 赤城乳業のコーポレーションスローガンは「あそびましょ。」、「あそび心」があれば、マイナスもプラスに変えることができる。赤城乳業が醸し出すワクワク感は、ここから生まれているのは間違いない、と著者は語っています。

 ところで業績好調の赤城乳業ですが、けっして大企業ではなく、規模的には中堅企業。しかし、「規模は小さくても強い会社、いわば『強小カンパニー』を目指してやってきた」と社長の井上秀樹さんは強調されています。そしてその「強小カンパニー」を実現するためのキーワードが「遊び心」ともうひとつ、本書のタイトルでもある「言える化」なのだそうです。この「言える化」という耳慣れない言葉は、井上社長の信念に基づく独自の言葉で、社員がなんでも「言える」ような会社にするという意味を持っています。そしてそれがきちんと根付いているのは経営者や管理職、社員達がコツコツと土壌を作ってきたからこそではないでしょうか。若手社員が平気で役員にダメ出しができ、立場や役割を超えて自由になんでも「言える」からこそ、組織の活性化につながり、一人ひとりの持っている能力が引き出せる。そして、この「言える化」が機能するための二つの工夫、1.「言える化」を実践する「場」の設営、2.「言える化」を加速する「仕組み」の構築についても詳しく紹介されています。

 楽しい会社になるためのヒントがたくさんつまった赤城乳業、本書を読めば、さらに仕事へのワクワク感が高まり、モチベーションも業績もアップする秘訣が得られるのではないでしょうか。
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