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広島市中小企業支援センター > メールマガジン > 2015年度 > 中央図書館からのおすすめ本(89)

広島市産業振興センターNEWS 第172号(2015.9.15)

広島市産業振興センターNEWS

中央図書館からのおすすめ本(89)
『マーケット感覚を身につけよう-

「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
『マーケット感覚を身につけよう-「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』


『マーケット感覚を身につけよう-

「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』






ちきりん/著
(ダイヤモンド社 2015年2月19日発行)

「マーケット感覚」とは何でしょうか?

「マーケット」=「市場」とは、不特定多数の買い手(需要者)と不特定多数の売り手(供給者)が、お互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所のことです。著者は、日々変化していく現代社会で求められる能力は、これまで重要視されてきた「論理思考」だけでなく、「売れるものに気づく能力」または「価値を認識する能力」、つまり「マーケット感覚」であると言います。この「マーケット感覚」の有無によって、同じモノが、同じ人が、そしてまったく同じ環境が、「なんの取り柄もないモノ」に見えたり、「大きな価値のある、これからの世の中で強く求められるモノ=売れるモノ」に見えたりするということです。これはビジネスの場面だけでなく、すべての人の働き方や生き方に関わってくる能力であり、なぜそれが必要なのかを図解や事例を用いて説明しています。

例えば、「婚活」といえば、以前は「紹介された数人から選ぶ」という方法が主流でしたが、インターネットの普及により、今では「世界中の人から自分に合った人を選ぶ」という市場の仕組みができ、活用する人が増えています。そのことによって、取引は市場化したのに、市場における自分の売り方がわからない人が多く、「結婚したいのにできない」人が増えています。「就活」も同様で、市場化の進む社会では、需給の変化に合わせて、自分のスキルや専門性をシフトする柔軟性や決断力が何より重要になるということです。

また著者は「マーケット感覚」の一例として、北海道砂川市の小さな本屋「いわた書店」が、「あなたに合う本を一万円分、選んでお届けします!」という本を売るのではなく選ぶということを商品にしたサービスを始めて、全国から注文が殺到したことをあげています。

そして、「マーケット感覚」を身につけるために有効な方法として「プライシング(値付け)能力を身につける」「インセンティブシステム(動機から言動に至る仕組み)を理解する」「市場に評価される方法を学ぶ」「失敗と成功の関係を理解する」「市場性の高い環境に身をおく」の5つを紹介しています。この中で興味深いのは、「市場に評価される方法を学ぶ」と、「失敗と成功の関係を理解する」の2つです。従来の「組織」の意思決定は「決めてから→やる」という流れで行われていましたが、「市場」では「やってみてから→決める」という流れになってきており、「市場」に向き合って失敗をしながら市場からのフィードバックを受け取り進化していくという新しい成功へのプロセスの大切さを述べています。

著者は、証券会社勤務後アメリカの大学院に留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念しています。社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る実績を持っており、本書は非常にわかりやすく読みやすく書かれています。

「マーケット感覚」を研ぎ澄ますと、世の中の見え方が変わり、ビジネスでも、そしてさらに生きていくうえでも最大の指南になるかもしれません。みなさんも是非一読して、「モノ」を見るのではなく「価値」を見る方法を身につけてみませんか。

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『マーケット感覚を身につけよう-

「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』

 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。
『マーケット感覚を身につけよう-「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』


『マーケット感覚を身につけよう-

「これから何が売れるのか?」わかる人になる5つの方法』






ちきりん/著
(ダイヤモンド社 2015年2月19日発行)

「マーケット感覚」とは何でしょうか?

「マーケット」=「市場」とは、不特定多数の買い手(需要者)と不特定多数の売り手(供給者)が、お互いのニーズを充たしてくれる相手とマッチングされ、価値を交換する場所のことです。著者は、日々変化していく現代社会で求められる能力は、これまで重要視されてきた「論理思考」だけでなく、「売れるものに気づく能力」または「価値を認識する能力」、つまり「マーケット感覚」であると言います。この「マーケット感覚」の有無によって、同じモノが、同じ人が、そしてまったく同じ環境が、「なんの取り柄もないモノ」に見えたり、「大きな価値のある、これからの世の中で強く求められるモノ=売れるモノ」に見えたりするということです。これはビジネスの場面だけでなく、すべての人の働き方や生き方に関わってくる能力であり、なぜそれが必要なのかを図解や事例を用いて説明しています。

例えば、「婚活」といえば、以前は「紹介された数人から選ぶ」という方法が主流でしたが、インターネットの普及により、今では「世界中の人から自分に合った人を選ぶ」という市場の仕組みができ、活用する人が増えています。そのことによって、取引は市場化したのに、市場における自分の売り方がわからない人が多く、「結婚したいのにできない」人が増えています。「就活」も同様で、市場化の進む社会では、需給の変化に合わせて、自分のスキルや専門性をシフトする柔軟性や決断力が何より重要になるということです。

また著者は「マーケット感覚」の一例として、北海道砂川市の小さな本屋「いわた書店」が、「あなたに合う本を一万円分、選んでお届けします!」という本を売るのではなく選ぶということを商品にしたサービスを始めて、全国から注文が殺到したことをあげています。

そして、「マーケット感覚」を身につけるために有効な方法として「プライシング(値付け)能力を身につける」「インセンティブシステム(動機から言動に至る仕組み)を理解する」「市場に評価される方法を学ぶ」「失敗と成功の関係を理解する」「市場性の高い環境に身をおく」の5つを紹介しています。この中で興味深いのは、「市場に評価される方法を学ぶ」と、「失敗と成功の関係を理解する」の2つです。従来の「組織」の意思決定は「決めてから→やる」という流れで行われていましたが、「市場」では「やってみてから→決める」という流れになってきており、「市場」に向き合って失敗をしながら市場からのフィードバックを受け取り進化していくという新しい成功へのプロセスの大切さを述べています。

著者は、証券会社勤務後アメリカの大学院に留学、外資系企業勤務を経て2011年から文筆活動に専念しています。社会派ブログ「Chikirinの日記」は、日本有数のアクセスと読者数を誇る実績を持っており、本書は非常にわかりやすく読みやすく書かれています。

「マーケット感覚」を研ぎ澄ますと、世の中の見え方が変わり、ビジネスでも、そしてさらに生きていくうえでも最大の指南になるかもしれません。みなさんも是非一読して、「モノ」を見るのではなく「価値」を見る方法を身につけてみませんか。

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