広島市産業振興センターNEWS 第185号(2016.4.15)
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中央図書館からのおすすめ本(96) 『ビジネスマンの似顔絵活用超入門』
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毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。 |
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『ビジネスマンの似顔絵活用超入門』
小河原 智子/著 (経済法令研究会 2016年1月21日発行)
皆さんは人の顔を覚えるのが得意ですか?
ビジネスチャンスは人とのつながりで広がっていきます。二度目に会ったとき、相手の顔を覚えているかどうか、それでその後の付き合いが変わることもあるかもしれません。
この本は、似顔絵アーティストである著者が独自に考案した「ポジション式似顔絵法」で似顔絵を練習しながら、顔の識別能力を高め、その結果、人の顔を覚えることによって仕事や地域での活動がスムーズになるというお役立ちの一冊です。
「ポジション式似顔絵法」とは、まずは、モチーフを「大まか」に捉え、目鼻などのパーツの配置(=ポジション)の特徴を「上型」「下型」「平均型」「内型」「外型」の5つのパターンに振り分けるところから始まります。例示されている写真と図解で、ポジションに注意して描くだけで似ている似顔絵が描けるということがわかります。また、それぞれのパターンによって、顔から受ける印象は異なっており、「人の顔を覚えるための最大の意識」である「興味」を持つためにも、その人の最初の印象をきちんと感じておくことが必要であると著者は述べています。
ポジションを正しく識別した後は、パーツ仕上げです。輪郭の基本形や、髪型の見つけ方、黒目の面積の描き分け方などが、各パーツのバリエーションとともに、わかりやすく解説されています。
一般の方20名の顔写真を例題にした「ちょいメモ似顔絵にチャレンジ!」では、著者のアドバイスに従いながら、初見の方の特徴を捉え、似顔絵にする特訓を行います。20人の似顔絵が完成する頃には、十分な力が備わるのではないでしょうか。
また、似顔絵は、相手を描くだけでなく、名刺やチラシなどに、自分の似顔絵を使用することで、伝えたいことなどの方向性を写真とは比べものにならないほど表情豊かに描きこむことができ、印象に残るという効用もあると記されています。
出会いの4月です。 新しく出会った人の顔を覚えるために、そして自分のことを覚えてもらうために、似顔絵をコミュニケーションツールにしてみませんか?
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