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技術情報の提供

広島市産業振興センターNEWS

技術情報の提供(デザイン開発室)

「デザイナーとの付き合い方」


 商品を開発する上で、企業がデザイナーの力を必要とする状況はよくあることです。しかしデザイナーと一度も協業したことがないなどから、デザイナーとの付き合い方が分からないといわれる企業はたくさんあります。デザイナーに仕事を依頼するとき、企業側がつい言ってしまう例をご紹介します。

・「デザインのことはよく分からないので、とりあえずいい感じで。」
 イメージなどを伝えず、デザイナーに丸投げをする。


 デザイナーは発注者の業界に詳しいわけではありません。デザイナーがデザインのイメージを膨らませるためには、たくさんの情報が必要になります。チラシ1つ製作するにも、ただ、チラシをお願いしますではなく、自社の工場を見学してもらったり、どんな製品を作っているのか、業界の体質など、チラシに関係のないような話でも、大きなヒントになることがあります。自分たちには当たり前のことでもデザイナーにとっては初めて見るものや初めて聞くこともたくさんあります。仕事を依頼するときにはしっかりと話し合いを行い、お互いのことをしっかり理解しましょう。

・「2日あればできるでしょ?」「明日までにぱぱっとやってよ」
 形のないものに対する価値を理解する努力をする。


 そんなに短時間にできると考えられるなら、まずは自分で作ってみては?なぜ自分ではその簡単に見えるものが作れないのか考えてみましょう。できあがったものだけをみるとあっというまに、作れそうに感じられるかもしれませんが、デザイナーはそこにたどりつくまでに、たくさんのデザイン案を出して考えています。いいものを作るためにはきちんとしたコンセプトをしっかりと考える時間が必要です。表面的にきれいに処理しただけのデザインではなんの意味もありません。時間に余裕をもってデザイナーに相談するようにしましょう。
 
・「お金ないので・・」
 きちんと予算を考えてデザイナーに相談にいくようにする。
 
 お金がないのにデザイナーに仕事を依頼することはできせん。デザイナーとの初めての打ち合わせの段階でいきなりお金の話から入る人を見かけますが、いきなり「いやー、うちはお金ないので安くやってください」というのはマナー違反です。お互いに、まずはきちんと信頼関係を築きましょう。
 

・「なんでこんなに高いの?」
 クリエイティブの仕事は人件費が大半であることを理解する。

 ※デザイン料=人件費+技術料
 
 デザインにはジュース130円のような、一般的に認識されている金額がありません。デザイナーの経験知や、どこの段階までデザイナーが仕事を引き受けるのかという部分でも大きく変わってきます。デザインの作業は実際には目に見えない部分も多く、発注者側としては不安になるのは当たり前のことです。デザインは商品を買うのとは違い、アイデアという形のないものを考えてもらうことです。最初の見積りの段階で、不明な金額や、理解できない項目の請求は、きちんとデザイナーに確認するようにし、この見積もり額で最終的に何をアウトプットしてもらえるのかなど、お互いが納得の上で仕事を進めましょう。

 企業側にとって初めてデザイナーと協業する場合、たくさんの不安な要素があると思いますが、お互いのコミュニケーションは非常に大事なので、まずはデザインを始める前にしっかりと話し合いを行いましょう。


■問い合わせ先
  技術振興部 デザイン開発室(広島市工業技術センター内)

  TEL 082-242-4170(代表)  E-mail kougi@itc.city.hiroshima.jp

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