公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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リレートーク 9月15日号

広島市産業振興センターNEWS

思いつくまま書いてみました(リレートーク)

当財団の課長及び室長以上の職員によるフリートークです。季節の話題、担当業務の紹介などを行います。


 

「宮島の魅力」

 私が小・中学校のころの遠足といえば、宮島が行先のことが多く、既に家族と何度か行ったこともあるので、あまりうれしくなかったことを覚えています。
 ところが、最近の宮島はというと、昭和40年代に200万人台であった来島者数が、平成28年度は427万人、平成29年度はさらに伸びている状況にあり、大人気の観光地となっています。
 昔と何が違うのでしょうか。
 1996年(平成8年)に厳島神社が世界文化遺産登録されたこと。(原爆ドームも同時に登録された。)
 2011年(平成23年)宮島水族館がリニューアルオープン
 2012年(平成24年)大河ドラマ「平清盛」放映開始
 その他、瀬戸内しまなみ海道の開通、大型観光キャンペーン、インバウンド客の増加、カープの優勝なども絡んで広島地域全体の観光客を増加させ、結果として、宮島の来島客を増やしているのではないでしょうか。
 それ以外に要因はないのでしょうか。
 最近テレビで宮島を紹介するニュースや番組をみていると、宮島の表参道商店街をよく放映しています。実際に商店街に足を運んでみると、来島者が厳島神社や大鳥居にいくため必ず通る道沿いの商店街で、幅4~5m、長さ300mの街区に約80店舗程度の土産物屋や飲食店などが立地し、とても賑やかな雰囲気を醸し出しています。道幅が狭いところに多くの人が通ると、人の歩行速度は遅くなり、人は左右の店をゆっくり見てみよう、お店の人の声かけに耳を傾けてみようという気になります。これは、歩道の幅が10m以上ある広島本通商店街ではできないことで、フレンドリーな雰囲気を出すことが可能なシチュエーションを有しています。
 また、お店では、広島の名物である、もみじ饅頭、お好み焼き、牡蠣、穴子、杓子などの定番商品を取り揃えるとともに、もみじ饅頭では、揚げたり、餡をクリームやチーズにしたり、提供する商品やサービスの幅を広げる工夫もしています。さらに、自分で焼いたり、作ることも可能な体験型のサービスの提供も行っており、観光客にはとても記念になるのではないでしょうか。
 そうした観点からは、昔に比べて、商業者が創意工夫を行い、商品・サービスを開発・提供していることが、宮島の魅力の一翼を担っているのではないでしょうか。宮島だからできるといわれるかもしれませんが、商業は街や地域の活性化に資する機能を有しています。他の商店街でも、非日常を求めてくる人たちのニーズに合致した商品・サービスの開発に努めていただきたいと思います。

(公財)広島市産業振興センター

 中小企業支援センター所長 土佐 計


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