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経営者のお役立ち情報「メルマガ誌上セミナー」(98)展示会は最強の営業ツール(第1回) |
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中小企業の経営者が抱える経営課題について、専門家の方にわかりやすく解説していただいています。
なお、このセミナーのバックナンバーは「Webセミナー」で公開しています。
「レイアウトの留意点」
コンサルティングパートナーコア・サポート株式会社 代表取締役中小企業診断士黒野 秀樹(くろの ひでき) |
「働き方改革」が浸透し、労働環境が大きく変わりつつあります。特に中小企業においては、慢性的な人手不足となり貴重な営業面での人材確保が困難で、営業力強化が大きな課題となっています。その打開策の一つとして、展示会を効果的に展開するための重要ポイントを3回にわたり、お伝えします。
~第1回 レイアウトの留意点~
まったくの間違いではないのですが。来場者は会場の順路に沿って各ブースをチェックします。ズバリ正面から立ち止まってマジマジと見ることは極めて稀(まれ)です。右から左、あるいは左から右へ向かう概ね一方通行です。そうでなければ通路はそのまま雑踏となり、混雑した場合事故の要因ともなります。こうした前提からブースレイアウトはメリハリが重要です。特に、正面から見た左もしくは右、いずれかの側面が来場者の方の第一に視界に入るスペースです。ここで写真や大型パネルでのキャッチコピーで興味を引く「?!」疑問と驚きが、足を止めていただくきっかけとなります。
競合他社の内容を予測しながら、一人でも多くの方を自社ブースへ誘導する方法を考えてみましょう。ブース内に誘導するか、或いはブースは展示のみとし、通路からブースを見ていただく。その方針を決めるのは、コンセプト(全体を通した基本的考え)です。お客様に、自社のアピールをより鮮明に、強く感じていただくために、どのように配置するのか...?想いを具現化する取組がレイアウトに必要です。
出展決定と同時に、会場全体の案内とブースの所在が明らかになります。出入口、通路、単一か複数か...。来場者の流れを意識したブースづくりをしないと、展示物があっても効果は十分に発揮されません。実際にブースに立ち、来場者の立場になって歩きながら、その動線はどうなるか。会場見取り図に基づき、シミュレーション(想定訓練)してみましょう。しっかりと方針を決めて、臨みましょう。また展示会当日来場者の流れや「注目度の有無によりレイアウトを変更することも想定する柔軟さ」もお忘れなく...。事前準備の優劣が、展示会の成果を左右する大きな要素です。展示会スタッフに留まらず、トップの参加は、もちろん全社を挙げて取組むことが重要です。今回のレイアウトを踏まえ、次回第2ステップとしてディスプレイ(陳列)についての留意点をお伝えします。
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■<講師プロフィール>
コンサルティングパートナー コア・サポート株式会社 代表取締役 中小企業診断士
兵庫県立大学経営学部大学院MBAコース 客員教授 商社時代の実務経験を活かし、戦略策定、マーケティング、店舗施設管理分野に精通している。
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