技術情報の提供(材料技術室)
新設機器の紹介 『実体顕微鏡システム』
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(公財)広島市産業振興センターでは、広島市の中小企業が抱えている技術的な課題に対応するため、試験・検査用機器の整備を進めています。
令和元年度は、(公財)JKAの補助を受けて広島市が下記の機器を整備しました。
- [機器名]
- 実体顕微鏡システム
- [型式]
- ITWジャパン株式会社製 エコメット-30i型(テーブル式研磨機)
ライカマイクロシステムズ株式会社製 DMi8型(実体顕微鏡)
- [主な仕様]
- ○テーブル式研磨機
- ・三連式(自動研磨装置一台)
- ・研磨盤
- サイズ:203mm
- 回転数:50~500rpm
- ・自動研磨装置
- 最大4試料がセット可能
- 試料ホルダサイズ:1.25インチ
- 試料ホルダ回転数:30~200rpm
- 各試料への荷重負荷:5~40N(個別)
- ○実体顕微鏡
- ・倒立式
- ・観察可能倍率
- 50、100、200、500、1000倍
- ・対物レンズ
- プランセミアポクロマートレンズ
- ・明視野と暗視野での観察が可能
- [機器概要・用途]
- 今回、試験片作製で使用する研磨機と、観察・計測で使用する実体顕微鏡を、システムとして新規機器導入しました。金属材料の組織観察や組織解析、メッキの膜厚測定などを実施する際に、依頼試験、設備使用で御活用ください。
テーブル式研磨機は、3連式で自動研磨装置を備えており、顕微鏡観察用の試験片に必要とされる平滑面を精度良く、効率的に作成することができます。
実体顕微鏡では、プランセミアポクロマートレンズを採用しており、有色において、高いコントラストでの観察が可能です。また、明暗視野の使い分けによって、凹凸情報を得ることも可能です。
■問合せ先
工業技術センター 材料技術室
TEL.082-242-4170(代表) FAX.082-245-7199 E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp