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技術情報の提供『表面性測定機を使用した摩耗性評価について』 |
当センターへの相談内容の一つに、摩耗による試料表面の変化についての調査依頼があります。例えば、「何回擦ったら表面に変化が発生するのか知りたい」、「新旧製品で耐摩耗性能を評価したい」などです。今回は、このような相談に適した表面性測定機(HEIDON-14型)(図1)について紹介します。
この試験機は、板状の試料を試料台、相手材料をアーム先端にそれぞれ固定し、アーム側に上から荷重(おもり)を加えた状態で、任意の回数往復移動させることができます(図2)。この時の荷重、移動速度、移動距離、往復回数を設定することで、様々な試験条件で試験が行えます。また、データロガー(※1)を接続することで、摩擦係数も測定できます(図3)。
試験の評価は、表面変化を目視観察、顕微鏡観察や接触角測定などで行います。
主な試料と相手材料を下記に示します。
試 料:コーティング処理材、ゴム材、プラスチック材、アルミニウム材など
相手材料:スポンジ、不織布、金属針など
図1 表面性測定機(HEIDON-14型) | 図2 試験の様子 | ||
図3 データロガー使用時 |
装置の概要は以下のとおりです。
【型式】
新東洋科学(株)
表面性測定機 HEIDON-14型
【仕様】
移動距離:1~100mm
最大荷重:2000gf
最大移動速度:約100mm/s
【試験手数料】
1試料につき2,000円
【設備使用料】
1時間につき200円
※1 データロガー(温湿度測定装置)
【設備使用料】1時間につき180円
■問合せ先
工業技術センター 材料技術室
TEL.082-242-4170(代表) FAX.082-245-7199 E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp