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技術情報の提供

広島市産業振興センターNEWS

技術情報の提供(材料技術室)

『皮膜の厚さについて』

 

 鉄は、自然界では鉄鉱石(酸化鉄)として豊富に存在し、比較的加工しやすい金属のため、約3千年前から使われてきましたが、酸化された状態が安定であるため、水と空気(酸素)の存在下では、すぐにさび(酸化された状態)てもろくなるという欠点を持ち合わせています。

 その欠点を補うために人間が考え出したのが、酸化されない状態を作るために、鉄と空気の間に膜を作る=皮膜という方法であり、塗装やめっきがこれにあたります。皮膜は、厚ければ良いというものではなく、目的に応じて適度な厚みや硬さが必要となります。

 今回は、皮膜の厚さについての試験方法を御紹介します。

磁気法 

【磁気法】

 主に塗装について使用する方法であり、皮膜と基板を通過する磁束の磁気抵抗を測定するものです。無塗装の基板が必要とはなりますが、厚さ0~1,000μm範囲の皮膜を非破壊で測定することが出来ます。

 

【顕微鏡断面試験法】

顕微鏡断面試験法 主にめっきについて使用する方法であり、めっきの垂直断面を顕微鏡で観察して厚さを求めます。めっきの状態を目視できるため、膜厚のムラなどが判別できる反面、試料を破壊しなければ試験用試料を作成できないため、対象試料の材質や目的によっては測定できない場合もあります。

 

 どちらの試験法とも鉄以外の基板の試験が可能ですが、どちらがより適しているかは場合によって異なりますので、依頼される前に事前に御相談ください。

 

●試験手数料 膜厚試験 2,000円/試料

 顕微鏡断面試験法の場合、別途、試験用試料の作成手数料として、2,680円/件が必要となります。

 また、顕微鏡断面試験に用いる顕微鏡は、設備使用も可能です。

●設備使用料 塗膜定量測定装置 460円/時間

 

■問合せ先

 工業技術センター 材料技術室
 TEL.082-242-4170(代表) FAX.082-245-7199 E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp

 

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