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事業紹介「広島表面処理技術研究会」 |
工業技術センターでは、様々な講習会、研究会等を開催しています。今回は、30年以上にわたり継続して開催している、「広島表面処理技術研究会」について紹介します。
■研究会の概要
表面処理技術は、家庭用品をはじめ、自動車等の輸送機器、産業機械、精密機器、コンピュータや通信機等の電子部品、宇宙機器など幅広い製品に使用されており、ものづくりの基盤として、製造業を支えています。当センターでは、表面処理に関する調査研究、情報提供等を行うとともに、会員相互の技術的な交流・連携を通して表面処理技術の向上を図ることを目的として、平成5年度から本研究会を開催しています。
発足当初は「表面処理技術研究会」という名称で、主に表面処理(めっき)業界の後継者育成・技術力向上に焦点を当てた内容でスタートしました。平成13年度からは「新めっき技術開発研究会」という名称で、六価クロメート処理の代替技術といった新技術の導入や環境への対応等、時宜にかなった内容をテーマとして活動していました。平成27年度からは、新たな試みとして、広島県と広島市が連携して研究会等の共同開催を行うこととなり、本研究会も「広島表面処理技術研究会」と名称を改めるとともに対象を表面処理技術に関心のある企業へと広げ、より充実した内容とするべく、広島県立総合技術研究所と連携して活動を継続しています。広島表面処理技術研究会の変遷を、表1に示します。
表1 広島表面処理技術研究会の変遷
年度 | 名称 | 事業名 |
H5~H8 (1993~1996) |
表面処理技術研究会 | 特定技術後継者育成事業 |
H9~H12 (1997~2000) |
高機能表面処理技術研究会 | |
H13~H25 (2001~2013) |
新めっき技術開発研究会 | 新技術共同研究事業 |
H26 (2014) |
新めっき技術開発研究会 | 技術研究会事業 |
H27~現在 (2015~) |
広島表面処理技術研究会【県市連携】 |
■研究会の活動内容
研究会は、上記の目的に賛同する企業を主体としており、現在32企業・団体が会員となっています。
研究会活動として、総会、講師を招いての研修会、広島市近郊の製造業等の企業見学、電気めっき技能検定試験の準備講座等を実施しており、研究会の運営及び実施内容は役員会で検討し、総会で決定しています。
令和4年度及び令和5年度(12月現在)の研修会と企業見学の内容を、表2及び表3に示します。
過去の詳細な開催実績等については、当センターホームページに掲載している年報の事業報告で御確認ください。
広島市工業技術センター年報(https://www.itc.city.hiroshima.jp/post-71.html)
表2 研修会
年度 | テーマ | 講師 |
R4 | エネルギーのグリーン化なくして自動車のカーボンニュートラル実現は不可能! -間違いだらけの各国の脱炭素政策- | 愛知工業大学 工学部客員教授 藤村俊夫氏 |
めっき技術を用いたモノづくり―溶液化学プロセスはどこまで設計できるか? | 国立大学法人 豊橋技術科学大学 大学院工学研究科 教授 伊﨑昌伸氏 | |
キレート技術を用いた重金属高度処理と排水基準対応事例 | 東ソー株式会社 有機材料研究所 服部正寛氏 | |
R5 | 損傷事例から腐食防食技術を学ぶ | トーカロ株式会社 溶射技術開発研究所 技術顧問 髙谷泰之氏 |
CN社会実現に向けた表面処理技術の役割と期待 | トヨタ自動車株式会社 電動化・環境材料技術部 チーフプロフェッショナルエンジニア 柳本 博氏 | |
(令和6年2月 開催予定) |
表3 企業見学
年度 | 見学先 | 所在地 |
R4 | マイクロテクノ株式会社 | 広島県東広島市 |
R5 | 広島アルミニウム工業株式会社千代田工場 | 広島県山県郡北広島町 |
豊国工業株式会社 | 広島県東広島市 |
最後に、表面処理加工業の皆様や表面処理技術に関心のある企業の皆様など、多数の企業の皆様の御参加をお待ちしております。随時、会員を募集しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
■問合せ先
工業技術センター 材料技術室
TEL 082-242-4170(代表)
E-mail:kougi@itc.city.hiroshima.jp
■令和5年度広島表面処理技術研究会会員募集(御案内)
https://www.itc.city.hiroshima.jp/kenkyukai/R05-hyoumen.html