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ひろしまグッドデザイン賞受賞企業の紹介!(5) プロダクト部門の奨励賞を数々受賞された「㈱アールテック・リジョウ」 代表取締役常務 石本 邦雄 さん |
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平成6年から始まったひろしまグッドデザイン賞も、平成21年で第11回を迎えます。過去のひろしまグッドデザイン賞受賞企業をご紹介し、その飛躍の秘密を探ります。
今回は、第10回ひろしまグッドデザイン賞でプロダクト部門の奨励賞を受賞し、様々な独創的な商品を製作されている「株式会社アールテック・リジョウ」代表取締役常務 石本 邦雄さんをご紹介します。ものづくりにかける熱い思いと、経営者の心意気について語っていただきました。 石本 邦雄さん 当社は時計のメーカーとして起業しました。その後様々な装置の制御盤をOEM生産していましたが、年々コストダウンや発注元での内製化の傾向もあり、将来性を考えると、一社依存、受注は貴方任せで怖いと感じました。実際に最近でも、世界同時不況のあおりでたくさんの会社が大変な思いをしています。 そこで、我が社のモットーを「自主自立」としました。つまり、「大樹に寄りかかるな」ということです。更に加えるなら、あえて「一社だけに偏るな」としています。 これを具現化するため、現在、次の二点を当社の主要目標として掲げております。 1 相談された生のアイデアを具体化して作成し、依頼主の期待に応えること。 2 自社のレベルに相応した商品の市場を開拓すること。現在ではアウトドア商品等を扱っており、ネットを活用して販路開拓もしています。 仲間のネットワークから生まれてくる商品開発テーマも大切にしています。開発費等の金額的に苦しい依頼でも、そうした商品は依頼元に一生懸命売ってもらえます。 共同開発商品の知的財産権については、共同で管理したり、どちらかが取得したりケースバイケースです。主に販売市場を持つ方が管理しています。時には苦い思いをすることもありますが、それは仕方がありません。特許とは技術を世の中に開放していくために出来ている制度なので、執着する必要は無いと考えています(特許の更新費用は年々上がっていきますし)。 物づくりを知らないクライアントも増えているので、ティーチングを大切にしています。これも仕事の一つです。異業種交流会にもメリットが多く、このご時勢、厳しい話も多いのですが、積極的に参加するようにしています。 これからも、小さな市場も大切にと考えています。環境の変化は一方ではこれまでの商品が陳腐化してくる反面、新たな期待できる商品の需要の芽も次々と生まれてきます。 【これからの商品開発例】 アールテック・リジョウさんでは、現在、中小企業を対象とした国の補助金政策を活用した、様々な商品の申請を検討中とのことです。ここに、その一例を挙げていただきました。アールテック・リジョウさんの、アイデア豊富な商品開発の一端が垣間見える実例です。 ゴミダス (折りたたみ式ゴミステーション。 ゴミステーションの設置場所、カラス被害の悩みからNPO法人が企画し、相談、商品化したもの) ログキューブ (移動式バーベキューコンロ。 パーティーなどでの需要見込み) 高速道路での認識用のカメラ (車両の異物巻き込みや事故の捜査に活用) 柄無し団扇製造機 (カープの応援グッズとしても検討) 【企業概要】 (創業) 昭和24年1月 (資本金) 1,000万円 (従業員数) 30名 (事業内容) 各種産業機器の開発・製造・精密板金加工 (住所) 〒731-5127 広島市佐伯区五日市7丁目9-32 (電話番号) TEL(082)921-2292 FAX(082)922-6503 (近年の受賞歴) ◆平成13年度 第13回 全国優秀板金製品技能フェア・・・銀賞 「コアコンロ」 ◆平成13年度 第7回 ひろしまグッドデザイン・・・奨励賞 「サイドバーリング B400」 ◆平成14年度 第14回 全国優秀板金製品技能フェア・・技能賞「サイドバーリングB400」 ◆平成15年度 第15回 全国優秀板金製品技能フェア・・・技能奨励賞 「裁断ユニット」 ◆平成15年度 全国地場産大賞・・・奨励賞 「バーベキューセット 檜なごみ」 ◆平成15年度 第8回 ひろしまグッドデザイン・・奨励賞 「バーベキューセット 檜なごみ」 ◆平成17年度 第17回 全国優秀板金製品技能フェア・・・技能賞 「ブロック棚」 ◆平成17年度 第9回 ひろしまグッドデザイン・・・奨励賞 「進化系七輪 つづみ」 ◆平成19年度 第10回 ひろしまグッドデザイン・・・奨励賞 「スチール棚」 第10回ひろしまグッドデザイン賞受賞作品 スチール棚 第8回ひろしまグッドデザイン賞受賞作品 檜なごみ |