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登録専門家によるこれが私の支援事例!(2) (総合システム研究所 勝谷 正彦さんの事例) |
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勝谷 正彦さん ヒアリングの結果、同社はこれまで典型的な多品種少量生産の体制で行ってきましたが、オリジナルのマザーズバッグがインターネット販売でよく売れ供給が追いつかない状態でした。これを機会に企画、開発、生産体制を抜本的に見直すか、またはここは無理をせずに多品種少量生産の体制にとどまるかという岐路に立っていることが分かりました。 また、同社は、取扱商品が大手メーカーが狙いにくい『隙間商品』であること、『手作り感』のある商品であることやインターネット販売及び直営店での直接販売であること、幹部社員が全員仲間であることなど小規模経営を行うには数々の良い点を持っていました。 そこで、同社の特性を維持しながら成長戦略を立てることが大切であり、たとえば直売だけでなく卸を行なったり、量販メーカーのまねをすれば一時的に売り上げをあげることはできても企業の存在価値が薄れるため、大幅な拡大を図らず企業力の充実を図ることが重要だと思われました。 その前提での売り上げ拡大については、インターネット販売の拡大、強化を徹底することとしました。このためには、短期間での需要予測と小回りの効く生産体制の確立を目指すことにしました。 次に、経営の強化を図り部門を強くするためにはどうしたらよいかという点で以下のアドバイスを行いました。 1 経営の仕組みづくり(儲かる仕組みを作る) (1)組織の強化 組織として誰が何の責任を持つか、仕事の責任を具体化し数値化する。あわせて権限も明確にする。『仲良しクラブ』でなく、お互いが責任を果たす企業としての厳しさを社風とする。 (2)各部門は予算及び方針に基づいて部門管理をする。 (3)コミュニケーションの仕組みを作る。 (4)実務による社員教育 5W1Hを決める。 2 製造部門の強化 (1)工場との取り組みにより在宅職人ネットワークとの組み合わせを考える。工場でできる部分と在宅職人の行う部分。効率を上げながら手作り感を損なわない商品作り。 (2)在宅職人のネットワーク強化 自社の手作り感の源であるが、不安定なネットワークである。常に拡大を図り生産力の確保と在宅職人の能力アップおよび教育の充実が重要である。また在宅職人の収入アップも図る必要がある。いずれは手作り工場のような変換が必要に思われる。 以上、一部分ではありますが、支援のポイントを記述しました。本事例においては、売り上げを追うのでなく営業利益を上げることを最重点とし、我慢の経営が大切であったと感じております。
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