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技術振興部の業務紹介 (先端科学技術研究所) |
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技術振興部 先端科学技術研究所の業務を紹介します。
■アンモニアを用いた水素エネルギーの貯蔵技術の研究 先端科学技術研究所 特任研究員 藤井 博信 低炭素社会を実現するためには、二次エネルギーとしての水素エネルギーの利用は欠くことが出来ませんが、水素ガスは容積が大きいため、安全かつ大量に貯蔵輸送する技術は確立されていません。一方、アンモニアNH3は、その分子内に18 %という多量の水素を含み、かつ、室温で容易に(0.8 MPaの圧力)液化し液体水素よりも50 %もコンパクトに水素を蓄えることが出来るので、アンモニアは優れた水素貯蔵媒体であるといえます。しかも、運搬・貯蔵のインフラ技術はすでに確立されています。 これらのことから、アンモニアから簡単かつ安全に水素のみを分離し取り出す技術の開発を目指して広島大学との共同研究を行っています。これまでに、触媒として塩化チタンTiCl3を用い、水素化リチウムLiHと反応させることによって室温で多量の水素を発生させることに成功しており、今後は実用化へ向けた研究を加速していくこととしています。 水素利用の概念図 問い合わせ先 技術振興部 先端科学技術研究所 TEL 082-247-0263 |