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オンリーワン・ナンバーワン企業!(4) プラスチック成形周辺装置のトータルコンサルティングを行うセムコ(株) |
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広島市内の企業でオンリーワンやナンバーワンの製品・技術を保有する企業をご紹介します。今回のオンリーワン・ナンバーワン企業は、計量混合技術と電子制御技術を兼ね備え国内シェアナンバーワンの質量計量式混合機「マイコンブレンダー」を製造・販売しているセムコ㈱です。
木本 忠夫さん ・会社名 セムコ株式会社 取締役社長 木本 忠夫氏 ・所在地 731-5151 広島市佐伯区五日市町上河内1609-3 電話 082-928-6150 FAX 082-928-9954 HP http://www.semco.jp/index.html ・従業員数 60人 ・事業内容 プラスチック成形加工用合理化機器製造・販売 ※1982年7月産業機電(株)設立。2009年7月セムコホールディングス(株)を持株会社として、セムコ(株)、セムコ・テクノ(株)、セムコ・インターナショナル(株)、(株)メカハウス、張家港セムコ機電有限公司と共にセムコグループを編成。 【質量計量式混合機(マイコンブレンダー)の開発動機】 当社のコア商品である「質量計量式混合機」は、現会長がプラスチックの原料を容器に移し替え、調合し成形機に運ぶという人手のかかる状況だったものを、なんとか自動運転できないか、というお客様の声をきっかけに開発したものです。 前身の混合機は、升に何杯ずつという具合に量ってミキサーに投入していました。しかし、プラスチックの原料であるペレットは種類によって重さが違うため、量で量ると全体が混ざった時に、本当に目指していた商品にならないため、ペレットの質量を計量することで、より高精度の「質量計量式混合機」を開発することができました。 【苦労した点】 メカ、制御回路、ソフトのすべてを調整しながら立ち上げていくことが大変です。お客様と設計者との思いのギャップが生じこれをいかに解消していくかは、何度も足を運んで調整を行いました。次は静電気の問題です。プラスチックは非常に静電気を帯びやすく、この原料を扱う混合機は静電気のたまり場となっています。これが回路に影響して、プログラムが止まるというトラブルもありました。 お客様の成形機は24時間フル稼働しており、原料を供給しつづけなければなりません。混合機をいったん納品すると、短い所で2週間、長い所では半年間止まらずに稼働することが必須となります。一旦止まると即生産に影響がでますので、静電気によるノイズでずいぶん苦情を受けたこともありました。 【特徴】 質量計量式混合機 工場では、1台でも多くの成形機を置きたいという声があり、場所を取ることはできないため、コンパクトでオールインワンの形で提供しているのも日本では当社が初めてです。 【今後の取り組み】 現在の混合機は、すでに精度の高いコンパクトなもの(完成形)になっており、他社の追随がある中で飛躍的に伸びる見込みはありません。そうなると価格競争の世界になります。今まではプラスチック成形はペレット状の原料が主流でしたが、これに粉を混ぜるという工法が世の中の流れになってきています。それを踏まえて1年以上前から新たな装置の開発に取り組んでいます。 樹脂だけでなく、食品、薬品などいろいろな分野に広げていく必要もあり、若い技術者の育成と技術の継承は欠かせません。また、直接海外に向けての展開も視野に入れていきたいと考えています。 |