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今広島で注目の企業!(7)

広島市産業振興センターNEWS臨時増刊号
今広島で注目の企業!(7)
「表面改質法で新たな進歩」 株式会社ケミカル山本
 今回ご紹介する企業は、ステンレスの溶接焼けなど金属表面処置総合開発メーカーの株式会社ケミカル山本です。
 代表取締役 山本 正登さんにステンレスの表面改質処理法や今後の取り組みなどについて語っていただきました。

山本 正登さん
山本 正登さん
【会社概要】
 昭和57年6月設立。ステンレス鋼を主体として各種金属の表面仕上げの独自技術を開発。特に溶接業界において、ケミカル商品分野でパイオニア的存在として高く評価されている、少数精鋭の研究開発型企業。

【所在地】  本社/731-5121 広島市佐伯区五日市町美鈴園17-5
        クリエイトセンター/738-0039 廿日市市宮内工業団地1-10
【電 話】  0829-30-0887  【FAX】  0829-37-2770
【ホームページ】  http://www.chemical-y.co.jp
【メール】       h@chemical-y.co.jp
【社員数】  46人

【経営理念】
 定年退職後の人生を"ステンレスにより耐食性(つよさ)と輝きを"と安全無害化をモットーに、ステンレス表面の電解研磨、溶接焼け取り、さび・汚れ取りを、従来のように劇毒物を使用することなく、人と環境に優しい薬液を用いる電解方式により取り除く新製品開発に賭けて来ました。また、広島から発信するという意味あいで、当社の製品(電源器)には「HIROSHIMA JAPAN」と刻印を入れております。

【表面改質処理法(スーパー&ウルトラ不動態)の特徴・適用法】
 ステンレスは錆びないものと思われている方がいますが、これはステンレス表面に共通して形成されている酸化クロムの被膜(不動態被膜)によるもので、厚さnm単位の薄い被膜が腐食を防止して耐食性を維持しています。

 使用環境によっては、この被膜が局部的に破壊されて孔食(腐食して孔があくこと)やすきま腐食等が発生する場合があります。こうした課題を解決するために、ステンレス鋼の表面を電解処理することにより、孔食等を格段に減少させる技術を開発しました。夢の表面改質処理法「スーパー不動態化処理」と呼称し、業界に提供してきているところです。

 同処理法は、電解液にさらに別の元素を添加することにより表面改質効果を高めた「ウルトラ不動態化処理」へと進化を遂げました。「ウルトラ不動態化処理」は、ステンレスの応力腐食割れ防止に特効があります。

 以下は、スーパー&ウルトラ不動態の表面改質への適用法です。

  1.機器、装置類の製作加工時に処理することによる表面改質。
  2.運転稼働中の機器については、定期検査時やオーバーホール時に追加処理することによる延命効果。
  3.既に障害が発生したものについては、障害が軽度の場合には局部補修(焼け取り効果と改質効果が両立する)による再生効果。

【「ひろしまバーチャル環境展2009」の感想】
 ひろしまバーチャル環境展に出展したことは、とても良い経験になりました。ブログや動画を行うことで、たくさんの方に見ていただけたことが分かりましたし、自社HPをリニューアルする際のヒントになりました。

【今後の展開、取り組みなど】
クリエイトセンター
クリエイトセンター
 今までの製造販売からひとつの転機を迎え、さらなる最新技術を生み出す総合的な研究・開発拠点として、今年の3月にクリエイトセンターを新設しました。ここでは、新製品の研究開発等の強化・拡充に加え、ステンレスの表面処理加工ができる工場棟もあります。他社では難しいステンレス表面改質処理の委託加工事業にも積極的に力を入れて行こうと考えています。


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