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登録専門家によるこれが私の支援事例!(4)

広島市産業振興センターNEWS臨時増刊号
登録専門家によるこれが私の支援事例!(4)
(株式会社創研 代表取締役 西原 裕さんの事例)

西原 裕さん
山根 敏宏さん
 今回、具体的な経営改善を実施した企業の事例を数社ご紹介させて頂きます。
 どの企業も華々しい「経営革新」というよりは、現実的で実践的な経営改善を着実に実施された企業になります。
 私自身の支援方針として、「改善なき企業には革新なし」と考え、それぞれの企業にとって最も効果的な経営支援を心がけています。

(1)管理と改善・革新の違い
①管理
 経営管理とは、ムラなき平準化のことを言う。ラーメン店の味が開店時間直後の味と閉店直前の味で基本的に同じであることを言う。このムラの平準化のことが管理であり、マネジメントの基本と言える。ムラのあるところに「ムリ」と「ムダ」が発生し改善するべきことが見えてくる。

 【事例】美容用品卸売業
 ・ 商品在庫のムラ(一部の商品で欠品だが、一部の商品で過剰在庫)
  ※単に商品在庫の過不足ではなく、顧客ニーズのムラに対応できていないことが問題


②改善
 経営改善とは、目の前の具体的な問題を主体的に解決し続けることを言う。ラーメン店の味が創業当初より3年後の味がおいしい味にすることを言う。改善の第一歩は目の前のモノと情報の「整理整頓」である。整理整頓することによって、創意工夫で解決するべき問題が見える化できる。

 【事例】温泉旅館業
 ・ 冷蔵庫の不良在庫がそのまま放置
  ※使途不明の謎の在庫がたまる仕事のしかたに問題


③革新
経営革新とは、経営管理と改善を日々実践している企業が新たに導入する仕組みによってジャンプすることを言う。ラーメン店の味が評判になり、FC展開(しくみ)で新たな事業領域にチャレンジすることを言う。経営管理と経営改善があって、経営革新が活かされるのであるが、いきなり経営革新を目指したが、結果をともなわなかった企業も多い。

 【事例】洋菓子店
  ・ 大都市の有名店で修行し、地元で創業。経営は順調に推移し評判店となった。新たに製造設備を導入して、焼き菓子部門のOEM生産で生産高増加
   ※菓子製造スキルに加え生産マネジメント力の基本力が前提で成功


 最後に、経営革新とは単にしくみや手段を新たに導入することではない。基本である経営管理と経営改善を実施している企業が挑むことのできる手法である。

戦略マップ



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