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創業時のポイント!第2回「財務の基礎知識」 (石原正人税理士事務所 所長 石原 正人さんが語る資金繰りなど) |
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4.資金繰りの基礎知識 石原 正人さん 企業の事業活動は、すべてお金が回転することにより行われます。 企業の経営者のなかには、「お金よりも大事なことがある」「お金は後からついてくる」などといって、お金の動きを正面から見ようとしない人がいます。 けれどもお金の流れを見ようとしないで、どうして企業経営ができるのでしょうか。 お金を正面から見ようとしない、つまり資金繰りについて「なぜ悪いか」「どうすれば良くなるのか」と真剣に考えない経営者は、はっきりいって経営者失格といえます。資金繰りのことを考えるのはつらいことです。 しかし本気で考えないと会社はどんどん苦しくなります。いずれにしても、事業活動は「カネ」が動くことによって成り立つことを忘れてはいけません。 5.「運転資金」の構造を知る。 資金繰りに影響を与える主要な要素が「運転資金」です。事業活動に直接関連する資金のことです。 具体的には 運転資金=(売上債権+棚卸資産)-買入債務 になります。
資金ショート、すなわち資金支出を最小限にとどめるためには、売上入金サイトを短くする方法、仕入支払サイトを(適正範囲内で)長くする方法の検討をする必要があります。 また、在庫は現金を寝かせているのと同じことです。1日でも早く換金する必要があります。資金繰りではこの「運転資金」をコントロールすることが最重要になります。 6.最後に それ以外には「赤字」の垂れ流し、過度の設備投資などが資金繰りを圧迫する要因になります。 資金繰りを良くするために必要なことは、「社長の決断」です。資金繰りはつねに目に見える状態にしておく、そして常に資金繰りをコントロールする手法を意識しておくことが大切です。 社長は自分の会社にどれだけのお金があって、どう動いているかをつかんでいなければなりません。皆さんも日々の営業活動において心がけて頂けたらと思います。 |