産業デザイン展広島2011／シンポジウム実施報告

産業デザイン展広島2011／シンポジウム実施報告
技術振興部　デザイン開発室（広島市工業技術センター内）では、デザインに対する理解と関心を深めてもらうため様々な事業を行っています。今回は、先月開催した「産業デザイン展広島2011」シンポジウムの開催結果を報告します。 ◆開催日時 平成23年1月18日（火）14:00 ～ 17:00 ◆場　　所 広島国際会議場　大会議室ダリア（広島市中区中島町１番５号） ◆内　　容 テーマ：「スポーツとデザイン」 《基調講演》 　「スポーツ用品とデザイン」 講師：辰野　勇 氏（株式会社モンベル 代表取締役会長） 《パネルディスカッション》 　「スポーツとデザインの関係」 　　　コーディネーター：迫　勝則　氏 　　　　（広島国際学院大学現代社会学部長　教授　作家） 　　　パネリスト：達川　光男　氏（プロ野球解説者） 　　　　　　　　　　福元　哲郎　氏（トライアスリート） 　　　　　　　　　　山田　晃三　氏（株式会社ＧＫデザイン総研広島代表取締役社長） ◆参加者 １５０名（定員１５０名） 基調講演 パネルディスカッション 　パネルディスカッションでは、「スポーツウェアは機能が優れていることはもちろんだが、見た目にカッコイイと感じることにより、競技者のモチベーションを上げる力も持っている」や「ユニフォームのデザインで、対戦相手に脅威を感じたりすることもある」など、パネリストの実体験に基づいた例を挙げ、「良いデザインが良いパフォーマンスに繋がる」ことについて議論されました。 　また、便利にデザインされた道具が生活の中にあふれている今だからこそ、「人間が生まれながらに持つ機能を見つめ直し、身体性を取り戻すことが必要ではないのか」との問いかけもなされました。 　終了後、参加者からは、「デザインと言っても、工業製品やファッションのデザイン以外にも身体や企業にも"デザインする"という考え方があることが興味深かった」、「スポーツとデザインの話が多方面から聞けてよかった」などの意見が寄せられました。 ■問い合わせ先　技術振興部　デザイン開発室　（広島市工業技術センター内） 　　　　　　　　　　　TEL　082-242-4170（代表）