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中央図書館からのおすすめ本(36)

広島市産業振興センターNEWS
中央図書館からのおすすめ本(36)
『ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社』
 毎月、中央図書館が推薦するビジネス支援情報の図書をご紹介しています。
 なお、これまでに紹介した本については、当財団のホームページに「中央図書館からのおすすめビジネス図書」として公開しておりますので、いつでも見ることができます。

「ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社」

『ちっちゃいけど、世界一誇りにしたい会社』

 坂本光司/著


(ダイヤモンド社 2010年3月4日発行)


 著者は法政大学教授で、専門は中小企業経営論、地域経済論、産業論。著者の視察研究企業は6,300社を超えます。本書はその中から、一坪で年商三億円を超えるお店や、オリンピックのメダリストたちが支持する「魔法の砲丸」を作る町工場など、社員の数が最大でも30名程度と規模は小さいけれど、本当に誇りにしたい会社、学ぶべきことの多い会社8社を取り上げています。どの会社も、お客様の幸せを考え、一生懸命に商品をつくり、サービスを提供している会社ばかりです。

 地元の会社も取り上げられています。広島県呉市にある「ハッピーおがわ」は小さな福祉医療・寝具のトップ企業ですが、もともと呉市では有名な老舗の呉服屋でした。しかし、身内に介護が必要になり、快適でおしゃれな介護服を探しても見つからないといった経験から、安住の商売を捨て、介護服の開発に全力を注いでいきます。途中、社長自身が末期の直腸がんで「死の宣告」を受けますが、奇跡的に一命を取り留めます。そのおかげで「本当に『何もできないゼロの状態』の人たちの視点から商品をつくることができるようになった」と社長は言います。

 困っている人のためにたとえ一着からでも採算度外視で要望に応じるこの会社には、全国から感謝の声が届いています。世のため、人のためにという熱意は多くの人をひきつけ、大学教授や研究機関が商品開発に見返りを求めず協力し、なかには資財を投げ打って支援してくれた人もいるのです。

 景気の先行きは不透明で、震災の影響は拡大の一途ですが、将来を悲観せず、希望を持って自分の信じた道を進んでいくことで、困難もきっと乗り越えていける。そんな気持ちにさせてくれる一冊です。

■問い合わせ先 広島市立中央図書館 事業課 TEL 082-222-5542
これまでに紹介した本 「中央図書館からのおすすめビジネス図書」



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