技術情報の提供

技術情報の提供（システム技術室） 　『構造解析技術について』
構造解析技術は、部材各部の応力（部材内部に生ずる単位面積当たりの力）、変位などをコンピュータ上でシミュレーションし、強度評価を行う技術です。 　従来は、製品の実物や模型に実際に荷重をかけて実験し、その結果をフィードバックしながら製品開発を行っていたため、多額のコストがかかり、開発期間も長期間を要していましたが、構造解析技術が実用化され、近年、解析のスピードや精度が大きく向上したことにより、これまで実験が必須であったものがコンピュータ上のシミュレーションで行えるようになり、コストダウン及び開発期間の短縮に大きな成果をあげています。 　当センターでは、構造解析ソフトウェアとしてNEiNastran（NEi Software Japan㈱）を導入しています。NEiNastranは、線形静解析のみならず、非線形静解析（材料の降伏点を越えた領域の解析、接触解析など）や動的応答解析（過渡応答解析、周波数解析など）などにも対応しており、形状データについては、主要なCADデータファイルの読み込みができます。 　なお、システム技術室では、構造解析だけでなく、流体解析、三次元CADモデルの作成及び試作品の作成など、デジタルエンジニアリング全般について支援を行っていますので、お気軽にご相談ください。 　手数料（電子計算機による解析）：1件につき4,610円 線形静解析の例（ナイロン板四隅をバネ拘束し中央に荷重を加えたときの変位） ■問い合わせ先　技術振興部 システム技術室（広島市工業技術センター内） 　　TEL ０８２－２４２－４１７０（代表）