工業技術支援アドバイザー派遣事業について

工業技術支援アドバイザー派遣事業について
技術振興部（広島市工業技術センター内）では、広島市内に事業所等を有する中小企業の方を対象に専門的な技術相談について、外部専門家を現地に派遣し技術指導を行う工業技術支援アドバイザー派遣事業を実施しています。　今回は、当事業をご利用いただいた事例紹介で「塗膜の不良原因とその対策に関する技術指導」についてです。 　「塗膜の不良原因とその対策に関する技術指導」 　アドバイザー　：　山嵜　勝弘　さん （広島国際学院大学准教授） 　当相談は、製品に塗装をした際に発生するハジキの対策に関するものです。 　ハジキとは、塗膜上に発生するクレーター状の凹みのことで、製品に塗装をした際に、このハジキによる不良率が高いためこの原因と対策について指導を受けたいということで、アドバイザー派遣事業をお申込みいただきました。そこで、塗装・表面処理の専門家である山嵜アドバイザーに実際に工場に出向いていただき、塗装の現場をみながら具体的な指導をしていただきました。 　指導では、ハジキの原因として製品表面に付着した異物や油分、水分の付着を指摘され、工場内でできる対策として清浄なエアーを得るために塗装専用のコンプレッサー・エアー配管を行うことや、温度、湿度により適切な塗料を選択することなどをアドバイスしていただきました。山嵜アドバイザーは塗装作業の担当者の方に、普段どのような手順・方法で作業を行っているのかを聞きながら、不良を起こさないためのポイントやノウハウを指導されていました。 　この後、工場ではアドバイザーの助言をもとに対策に取組まれ、ハジキの発生を抑えることに成功されています。 　このように、当事業では専門家が実際に現場に出向くことで課題点が明確になり、具体的なアドバイスを行うことができます。塗装、表面処理の他にも、金属材料や熱処理、設計製造技術、排水処理、デザイン、特許等、さまざまな専門家をアドバイザーとして登録しています。利用をご希望の方は、当センターまでお問合わせください。 ■問い合わせ先　技術振興部　技術振興室 （広島市工業技術センター内） 　アドバイザー派遣事業申込書はこちら → 【PDF】　【Word】 　 ＴＥＬ ０８２－２４２－４１７０（代表）