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展示会は最強の営業ツール(第1回)

黒野 秀樹

レイアウトの留意点

コンサルティングパートナー

コア・サポート株式会社 代表取締役

中小企業診断士

黒野 秀樹(くろの ひでき)

 

 「働き方改革」が浸透し、労働環境が大きく変わりつつあります。特に中小企業においては、慢性的な人手不足となり貴重な営業面での人材確保が困難で、営業力強化が大きな課題となっています。その打開策の一つとして、展示会を効果的に展開するための重要ポイントを3回にわたり、お伝えします。

  

~第1回 レイアウトの留意点~

 
 レイアウト:よく使われるカタカナ用語ですが、果たして意味するとこはどうでしょう...。直訳は「配置」すなわち、一定の空間に何をどこに、どのように配置するかという割付(わりつけ)のことです。出版でよく使われる用語となっていますが、展示会でのレイアウトは人の流れ=動線に適った訴求効果の高いセッティングを行うことが重要とされます。端的に云えば、ここに出展業者と来場者のギャップがあります。すなわち出展業者は与えられたブース(小間)を正面から捉え、バランスよく配置する意識があります。

 

展示会の様子
[工夫された展示ブースを俯瞰的に撮影]

 まったくの間違いではないのですが。来場者は会場の順路に沿って各ブースをチェックします。ズバリ正面から立ち止まってマジマジと見ることは極めて稀(まれ)です。右から左、あるいは左から右へ向かう概ね一方通行です。そうでなければ通路はそのまま雑踏となり、混雑した場合事故の要因ともなります。こうした前提からブースレイアウトはメリハリが重要です。特に、正面から見た左もしくは右、いずれかの側面が来場者の方の第一に視界に入るスペースです。ここで写真や大型パネルでのキャッチコピーで興味を引く「?!」疑問と驚きが、足を止めていただくきっかけとなります。

 

 競合他社の内容を予測しながら、一人でも多くの方を自社ブースへ誘導する方法を考えてみましょう。ブース内に誘導するか、或いはブースは展示のみとし、通路からブースを見ていただく。その方針を決めるのは、コンセプト(全体を通した基本的考え)です。お客様に、自社のアピールをより鮮明に、強く感じていただくために、どのように配置するのか...?想いを具現化する取組がレイアウトに必要です。

 

展示会の様子 出展決定と同時に、会場全体の案内とブースの所在が明らかになります。出入口、通路、単一か複数か...。来場者の流れを意識したブースづくりをしないと、展示物があっても効果は十分に発揮されません。実際にブースに立ち、来場者の立場になって歩きながら、その動線はどうなるか。会場見取り図に基づき、シミュレーション(想定訓練)してみましょう。しっかりと方針を決めて、臨みましょう。また展示会当日来場者の流れや「注目度の有無によりレイアウトを変更することも想定する柔軟さ」もお忘れなく...。事前準備の優劣が、展示会の成果を左右する大きな要素です。展示会スタッフに留まらず、トップの参加は、もちろん全社を挙げて取組むことが重要です。今回のレイアウトを踏まえ、次回第2ステップとしてディスプレイ(陳列)についての留意点をお伝えします。

 

■<講師プロフィール>

 

コンサルティングパートナー

コア・サポート株式会社 代表取締役

中小企業診断士
黒野 秀樹(くろの ひでき)

  

兵庫県立大学経営学部大学院MBAコース 客員教授

商社時代の実務経験を活かし、戦略策定、マーケティング、店舗施設管理分野に精通している。
『現場・現実・現物、三現主義』をモットーに事業者を勇気づけサポートする。「愛され且つ信頼される」現場と一体となった体育会系コンサルタントとして、皆を明るく元気にし、地域活性化にも貢献している。全国商工会議所、商工会での経営塾、創業塾等多数開催している。

 

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