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展示会は最強の営業ツール(第2回)

黒野 秀樹

「ディスプレイの留意点」

コンサルティングパートナー

コア・サポート株式会社 代表取締役

中小企業診断士

黒野 秀樹(くろの ひでき)

 

視覚にアピールするディスプレイの要点

 展示会では同業はもとより、多くのブースがひしめき合い、特に大規模な展示会ではその数3000を超え、1日で見ることは困難です。そんな中、来場者が展示会場内で先ず判断するのは『自分のところに関係あるか?』です。通路を歩きながら一瞬で判断します。その時間は、長くて3秒。一瞬で判断できる仕掛けがディスプレイです。

 ここは何をアピールしているのか?来場者に認知いただくことこそ重要な要件です。展示品に限らず、壁面を飾るパネル、横断幕や懸垂幕 もディスプレイには重要な要素となります。

 

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大きなパネル・懸垂幕の掲示は視認性が高く、
来場者の目を引き、ブースへの誘導効果が高い。

 

メイン商品は中央に...

 複数のものを展示する場合、最もアピールしたい商品は展示台中央に陳列します。時には他の商品よりも多くボリューム陳列で訴求する。或いはヒナ壇状に並べ量感陳列をする。但し、全体のバランスが重要で窮屈な展示は「圧迫感」を与え、演出効果も高まりません。「メリハリ」が重要であることは言うまでもありません。展示スペース、展示物の大きさにもよりますが、一般的に、先ずはメイン商品(最もアピールしたいアイテム)。次にサブとなる商品2~3アイテム。サブは多くても5アイテム程度といったところでしょうか...。

 

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メイン商品は中央(〇囲み)の陳列。
ヒナ壇で量感を演出している展示例。

 

展示物を際立たせる色使いと照明

 展示物をより良く「魅せる」ポイントはブース内のカラーと照明です。商品の色・柄・デザインを際立たせる壁面カラーは商品のイメージを左右する重要な要素です。暖色から寒色へ、薄色から濃色への配列も一定のルールに沿って陳列することで、自然なバランスが保てます。また上部にスポット照明を使うことで、より鮮明に商品が浮かび上がりブースへの誘導効果にもなります。ブース(小間)の明るさは、まさに明暗を分ける問題で、自分が展示会を見に行くとき、明・暗どちらのブースに注目するか。その観点からも明らかです。左の写真はカラフルなアイテムを際立たせるためバックを黒、右は保温効果の高い商品を展示。暖かさを強調するため全体の色調を壁面だけでなく、床面もオレンジ色に統一しています。イメージに沿った色調を選ぶことを「テーマカラーの選定」といいます。例えば夏、涼を想起させるテーマカ ラーは水色、新緑の季節はライトなグリーンといった具合です。

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前列テーブル高を低く抑えた陳列。奥サイド壁面展示を高照度で際立たせる。

 

ディスプレイもレイアウト同様、事前計画を入念に

 展示会出展が決まり、主催者よりブース(小間)位置の通知がきます。展示会場全体図から、自社の小間の動線(人の流れ)を予想。どのような展示を行うか、入念な検討を行います。展示会当日と同じサイズのブースを模擬的に作り、実際に展示品をディスプレイし、シミュレーションを重ね、ベストなディスプレイが決まれば、そのイメージを搬入当日再現するべく写真に収め、効率的な搬入と効果的な展示会運営に繋げましょう。さらに、展示会前日、あるいは当日開場前に入念なチェックをし、来場者になったつもりで配置や陳列状態を再確認していただくことも忘れずに。

 

■<講師プロフィール>

 

コンサルティングパートナー

コア・サポート株式会社 代表取締役

中小企業診断士
黒野 秀樹(くろの ひでき)

  

兵庫県立大学経営学部大学院MBAコース 客員教授

商社時代の実務経験を活かし、戦略策定、マーケティング、店舗施設管理分野に精通している。
『現場・現実・現物、三現主義』をモットーに事業者を勇気づけサポートする。「愛され且つ信頼される」現場と一体となった体育会系コンサルタントとして、皆を明るく元気にし、地域活性化にも貢献している。全国商工会議所、商工会での経営塾、創業塾等多数開催している。

 

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