お電話でお問い合わせ
082-278-8032
メールでお問い合わせ
前田税理士事務所
代表
前田 祐太朗(まえだ ゆうたろう)
今回は、クラウド会計ソフトの選び方についてお話しします。まずは、人気の高いクラウド会計の各社のサービス内容の比較と各社の特徴を確認します。次に、導入にあたって重視するポイントを押さえて、ユーザーに合ったクラウド会計ソフトを選択してみましょう。
<クラウド会計の各社サービス内容の比較(法人の場合)>
<弥生オンラインの特徴>
・1年間すべての機能を無料体験プランで利用可能で、1度決算をまたぐことができます。それゆえ、継続の可否を判断できるため、機能に納得した上でシステム導入を判断できるのは魅力的です。
・クラウド請求書サービス「Misoca」から発行した請求書をオンラインで自動連携できる点も起業当初のバックオフィスを支えてくれます。
・会計業界の老舗企業のため経理業務を進める上での、サポートが充実しています。
電話サポートも初期最大2カ月ついてくるため、クラウド会計導入当初の不明点を解消してくれます。また、経理業務のやり方まで、業務に精通した専門スタッフがサポートしてくれる点が特徴です。
<freeeの特徴>
・freeeは、「入力業務をなくしてしまう」という発想であり、請求書発行・経費精算などの経理業務と会計ソフトを統合した設計になっています。
・全国ほぼすべての金融機関と連携されているので、通帳での取引がリアルタイムで連動し、仕訳を作成することができる強みがあります。
・自社ソフトの使い方や会計知識を学べるYouTubeの解説動画を見ることができるので、導入当初も時間を選ばず、学ぶことができます。
・「タグ」を使うことで、部門別や店舗別の詳細な内容を把握することができます。
各セグメントで管理することによって経営分析につなげる資料として使えます。
・スマートフォンで領収書等の写真を撮影して、アップロードすることで日付・勘定科目・金額まで自動で読みとれる機能があり、仕訳登録ができます。また、電子帳簿保存法にも対応しています。
参考:スマートフォンから仕訳登録までの流れ
<マネーフォワードの特徴>
・マネーフォワードは、「0.5歩先を行く」というコンセプトで、ユーザーに寄り添いながら先に進んでいくことを重視しています。つまり、クラウド型で動く従来会計ソフトと言えます。 税理士等の専門家も違和感なく使用することができます。
・金融機関やクレジットカード、POSレジなど2,465個の多様なサービスと連携ができ、データの取込から自動仕訳をすることで入力の手間を削減できるのが強みです。
・中堅~上場企業の会計にも対応できる「マネーフォワード クラウド会計Plus」にも移行することが可能です。
参考:マネーフォワードで作成できるレポートイメージ
次に、クラウド会計ソフトを選ぶ際のポイントを4点ほどお伝えします。
<クラウド会計ソフトを選ぶ際のポイント>
① 自社の規模にあっているか。
大きく分類すると「個人事業主用」と「法人用」に分かれます。
さらに、法人用でもその会社の規模に応じて、どこまでの機能がいるか選択する必要があります。
② 自社の経営方針にあっているか。
会計ソフトを導入する目的を明確にして、方向性を決定しましょう。
経理業務を革新して効率化を目指すのか、既存の経理業務を維持しながらクラウド会計に移行するのか、検討が必要です。
③ サポート体制は、担当者のレベルにあっているか。
会計ソフトを使用する担当者のPCスキルや簿記の知識を考慮しなければいけません。
経理初心者であれば、簿記の知識が少なくても使用できるソフトを選んだ方が良いです。
サポート体制は、チャットやメールのサポートで対応できるか、それとも電話サポートがあった方がよいのか、検討しましょう。
④ 申告を依頼する税理士と連携しやすいソフトはどれか。
法人の場合は、最終的な確定申告について税理士に依頼する場合がほとんどになります。自社の顧問税理士と連携がスムーズにいくクラウド会計を選択すれば、会計業務の効率化を達成できます。
<クラウド会計ソフトの選び方 一覧表>
上記の表に自社の現況を当てはめて、推奨するクラウド会計ソフトを選択してみましょう。次回は、クラウド会計を導入して経理業務の効率化を達成した成功事例をご紹介します。
■<執筆者プロフィール> 前田税理士事務所 前田 祐太朗(まえだ ゆうたろう) 昭和60年広島市に生まれる。
|