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株式会社ネクステージ 代表取締役
サロンオーナーコンサルタント
岡崎 美幸(オカザキ ミユキ)
エステサロンを開業したばかりの頃、「技術には自信があるのに、お客様が来ない」そんな悩みを抱える方はとても多いです。
実際に、SNSも毎日投稿しHPも高額で立ち上げて、チラシも1万枚配った...。
それでも「新規が3人だけでした」と話してくれた方がいます。このような悩みは、珍しくありません。
実は、集客がうまくいかない原因は"発信の量"や"価格の安さ"ではなく、もっと根本的なところにあります。
特に開業当初は、認知も信頼もまだありません。「技術が良ければ発信すれば人が集まる」というのは、残念ながら幻想です。
今回は、開業初期に多くの方がつまずく"集客の落とし穴"、そして、それを解決するミニワークもお届けします。
90%が閉店?!エステ業界の現状
最初に、エステサロン業界の現状を理解しておきましょう。
実は、エステサロンは開業しやすい一方で、廃業率も高い業種です。
実際にデータを見ると、主に個人エステサロンは3年以内に約90%のサロンが閉店するといわれています。
*中小企業白書「事業の存続・倒産と再生」より |
その大きな理由のひとつが、集客の準備ができていないことです。
それは「どんな場所に人は集まるのか?」を理解できていないからです。
実は、人が集まる場所には1つの「共通点」があります。
それは、楽しそう・面白そう・いい事ありそう等・「自分にとって得」があると感じる場所です。
つまり、あなたのサロンに「得=行く価値」があると感じてもらうにはどうすればいいかを言語化するのが「集客の準備」です。
それは「誰に・どんな価値を・どんな言葉で届けるか」を明確にする、いわゆる「ターゲット」と「伝え方」の設計です。
お客様がサロンを選ぶ基準とは?
お客様がサロンを選ぶ時、実は技術よりも「このサロンなら安心できそう」「この人なら信頼できそう」といった感情的な要素で判断しているケースが大半です。
だからこそ、どれだけ技術やサービスが優れていても「誰に向けて」「どんな悩みを解決するサロンなのか」が伝わらなければ、候補にすら上がらないのです。
SNS等での発信もすべては"お客様にとって価値があること"を言語化して伝える場になります。「まず来てもらう」ではなく「行きたくなる発信」に注力しましょう。
では、どうすれば「行きたくなる」発信ができるでしょうか?今日はミニワークを準備しました。
開業準備中の方も、既にオープンしたばかりの方も、ぜひ一度、次のミニワークで自分のサロンの集客の準備を整えてください。
◆ミニワーク「集客の準備」
以下の5つをそれぞれ言語化してみましょう!
| ・ワーク1: |
あなたが本当に来てほしいお客様はどんな人ですか? |
| ・ワーク2: |
その方が悩んでいることは何ですか? |
| ・ワーク3: |
その悩みを解決するために、あなたが提供できるメニュー・商品は何ですか? |
| ・ワーク4: |
その方に「このサロンに行きたい」と思ってもらうには、どんな言葉が必要ですか? |
| ・ワーク5: |
そのお客様に届くには、どんな媒体を使えばいいでしょうか? |
次回は、感覚ではなく利益から逆算する「価格設定」の基本をお届けします。
どうぞお楽しみに!
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■<執筆者プロフィール> 株式会社ネクステージ 代表取締役 1965年広島生まれ。 エステ業界で20年、主に営業、FC事業部でエステサロンの起ち上げを担当する。 |