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株式会社ネクステージ 代表取締役
サロンオーナーコンサルタント
岡崎 美幸(オカザキ ミユキ)
「この価格で、本当に大丈夫?」価格を決めるとき、多くのサロンオーナーが漠然とした不安を感じています。だから「周りのサロンと同じくらいで」「安くすれば来てもらえるかも」 と、なんとなく価格を決めてしまうケースがとても多いです。
けれどこのなんとなく設定こそが、安定経営を遠ざける大きな落とし穴。
特に「高いと売れない」と思ってしまう方が多いのですが、本当は「高いと売れないのではなく、売りにくいだけ」なんです。
実際に、高価格帯のサロンでもしっかり売れているところはたくさんあります。
例えば60分10万円のフェイシャルがリピートされ続け10年以上続いているサロンも存在します。
では、なぜそれが成り立つのでしょうか?
それは、「お客様にとっての価値」を明確に伝えているから。例えば、「40代からの明るい印象肌ケア」「50代の肌にうるおいとツヤを与えるコース」など、お客様がキレイになったその先の未来がイメージできる言葉を添えてお伝えすることで「それなら払ってもいい!」と感じる価値が伝わっているからです。
「価値を伝えれば高額でも売れる」逆に、価値が伝わっていなければ安価でも売れません。
この事実を理解したうえで読み進めていただければと思います。
サロンの平均価格
実は、売れるだけではサロン経営は継続できません。現実的には利益を出し売れ続けることがポイントです。そのためにサロンの平均価格を決めましょう。大切な3つの基準を下表にまとめました。
| 価格設定3つの基準 | 考え方 |
| 利益 | 諸経費を引いた際、しっかり利益が残る価格であること。 |
| 売りやすさ | 販売する際、抵抗なく伝えられる価格であること。 自分が高いと思っていると売れません。 |
| 納得感 | お客様が納得できる価値を伝えること。 |
これを参考にサロンの平均価格を決めていきましょう。
失敗しない価格設定3つ価格
平均価格が決まったらいよいよそれぞれのメニュー価格を決めていきます。
ここで決める価格が実際に、お客様へ提案する価格となります。その際、価格設定に失敗しないための3つの決め事がありますのでご紹介します。
と、その前に「割引」について触れておきます。
売上、集客数を増やす1つの戦略として「割引」があります。
価格を安くしないほうがいいとは言われますが、安くなると集客・販売数が増えるのも事実です。大切なのは「目的のある割引」をすること。それを踏まえた上で、失敗しないための価格設定の3つの決め事をお伝えします。
3つの価格
1,定価 2,販売価格 3,最低価格
1つのメニューにつきこの3つを決めておくだけで、価格に幅ができむやみやたらに割引しなくなります。また、キャンペーン、クーポン掲載等、特別なご案内の際も利益を守り、更には自分自身も疲弊せず経営することができます。価格設定サロン経営の土台。
あなたのサロンの価値・想い・未来を守るためにも数字と感覚、そして言葉を使い 「価値ある価格設定」を心がけましょう。
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■<執筆者プロフィール> 株式会社ネクステージ 代表取締役 1965年広島生まれ。 エステ業界で20年、主に営業、FC事業部でエステサロンの起ち上げを担当する。 |