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小さなお店の差別化戦略(第1回)
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中小企業の経営者が抱える経営課題について、専門家の方にわかりやすく解説していただいています。 |
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経営者の知らないうちにお客様も時代も変化していた 田岡 美江(たおか みえ) |
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■ネットでは何が起こるかわからない! |
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思えばインターネットを使い始めて間もなく、強烈な印象として思い出すのが、1997年当時の広島の大型家電量販店ダイイチ(※現エディオン)が、ネット通販のパイオニアとして洋書ネット販売を始めた時、地元の企業が!・・・と誇らしいと思いはしたもの、現在のようなネット通販全盛の時代を迎えるとは思っていませんでした。 |
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IT分野の市場調査会社(株式会社MM総研)の発表によると、13年度(2013年4月1日~2014年3月31日)のネット通販市場(個人ユーザーが関与するもののみ)は前年度比12%増の15.9兆円。これは、実に国内消費全体の5.6%を占める数字で、スーパーマーケットやコンビニ、百貨店を大きく上回るというから驚きです。 |
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また、2004年日本初のSNS(ソーシャル・ネットワーキング サービス) mixiがサービスを開始した時も、ネット上のコミュニケーションの危うさが話題になりつつも、クローズな空間と実名でないことが「日本人向けである」と評価され、たくさんの登録者を集めました。 |
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リアルな世界以上に、予測が難しく大胆な進歩を続けているネット社会。 |
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■コミュニケーションツールに絶対はない。 | |||
今日本で使われているSNSはFacebook、Twitterをはじめmixi、YouTube、LINEなど多種多様。当然、その使われ方やつながり方も人それぞれです。あなたにとって必要がないと思っているツールでも、子供や孫たちは自由にそれを使いこなして集いコミュニケーションを楽しんでいます。 |
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自分にとって唯一無二のコミュニケーションツールがやっと覚えたFacebookだとしても、今の中・高校生達は、TwitterやLINEなどいろいろなSNSをマニュアルがなくても、サクサクと使いこなしてしまっているのが現実なのですから。 | |||
この現実を「若い子は呑み込みが早いねぇ」で終わらせてしまうのか、10年後20年後の顧客を想定してマーケティング対象としてリサーチしていくのか、この差は将来間違いなくあなたのお店の経営に関わってくるはずです。 |
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■まずは、体験してみること。 |
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インターネット創成期、とりあえず企業ホームページを作っていた時代のように、とりあえずSNSを作って自ら参加してみるというシンプルさが案外重要なことなのです。費用が掛かるホームページと違って大半が無料で参加できるのがSNSの魅力のひとつ。 |
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若い社員に任せっぱなしで、結果を出してみろというのではあまりに無謀で無責任。 |
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■<講師プロフィール> | |||
田岡 美江(たおか みえ) | |||
昭和58年広島日野自動車株式会社に入社。その後、株式会社ニューホライズン広島センター等の勤務を経て、平成14年2月に有限会社イーリンクスを設立し、現在に至る。 また現在、広島市中小企業支援センター登録専門家として、小さな会社のネット通販プロ育成、中小企業におけるパソコン有効活用・インターネット活用について技術指導を行っている。 |