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ブランディングについて考える(第2回)


ブランディングについて考える(第2回)

中小企業の経営者が抱える経営課題について、専門家の方にわかりやすく解説していただいています。
 なお、このセミナーの内容は、当財団のホームページに「Webセミナー」として公開していますので、いつでも見ることができます。

藤田 悠久雄さん
藤田 悠久雄さん

ブランディング戦略に欠かせない"物語力"


藤田 悠久雄(ふじた ゆくお)

有限会社ウェーブ 経営コンサルタント

ブランディング戦略に欠かせない"物語力"

《なぜ、物語力か》
 ブランディング戦略は、ブランド・ネーム、ロゴ、キャラター、パッケージ、ジングルやキャッチコピー等によって展開されますが、ブランディング戦略を成功させるためには、顧客に"認知"してもらうことに加えて"想起"してもらうことが必要です。顧客の"想起"につなげるために"物語"が大きな影響をもちます。
 顧客が最終的に求めているのは、商品・サービスから得られる価値です。企業や商品がもっている「顧客にとっての価値」をうまく物語にして発信することで、顧客は企業や商品・サービスに興味をもちます。つまり、成功するブランディング戦略には"物語力"が欠かせません。

ブランディング戦略における物語の効果

《ブランディング戦略における物語の効果》
 ブランディング戦略の目的は、受け手に共感してもらい、商品を購入したくなったり、サービスを受けたくなったりしてもらうことです。ブランディング戦略における物語の効果としては、「感情移入し、一度聞いたら忘れない」、「ブランドに興味をもつ」、「オンリーワン・ブランドになれる」、「ブランド・イメージを共有できる」、「周りに伝えたくなる」、「簡単に伝えることができる」などを挙げることができます。つまり、ブランディング戦略に物語の効果を加えることによって、顧客の"認知"から"想起"につながるとともに、新規顧客の開拓につながる「クチコミ」が期待できます。
 ただし、嘘の物語は逆効果になり、ブランドの信頼を失うことになります。このことは、食品業界における産地偽装や作曲におけるゴーストライター等の事例でもお分かりと思います。

《物語力に求められるもの》
 物語とは、顧客、社員、取引先などに対して語る本当にあった会社・店・商品・個人などにまつわるビジョンやエピソードです。物語の種は、「商品」以外にも「企業の志・理念」、「創業者の想い」、「ビジョン」、「サービス」、「体験」、「顧客の声」などたくさんあります。つまり、物語力には"物語の種を発見する能力"が必要です。
 また、顧客を動機づける物語には、顧客に貢献したいという"志"、顧客ニーズに応える"顧客価値"に加えて、顧客を動機づけるキャッチコピー等の"伝達力"が求められます。

■<講師プロフィール>
 藤田 悠久雄(ふじた ゆくお)

 中小企業大学校や商工会の講師として、広島から全国的に創業・経営革新、経営管理者養成、繁盛店づくりを指導する他、経営コンサルタントとして主に小売業やサービス業の販売促進や従業員教育等の指導している。

 また現在、広島市中小企業支援センター登録専門家として、自身の事業経験を活かした小売・サービス業の経営支援・販売促進、創業支援について技術指導を行っている。

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