公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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支援センター職員によるブログ

あなたは会社のことが「見えていますか?」

2016/06/21

橋口コーディネータ

おはようございます。 がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・橋口です。

 先日ある新聞に掲載された冨山和彦 経営共創基盤CEOの「オピニオン」※1は、多数の企業の経営改革や成長支援に携わってきたプロフェッショナルの意見で、経営に携わる皆さんにとても参考になると思いました。そのポイントをご紹介します。

  • 1.ローカル(地域)経済圏の中小企業(特に非製造業、サービス業)は一般に生産性が低いと言われる。それは経営力の不足に起因している場合が多く、伸びシロ(伸びる可能性)を生かせる企業はたくさん存在する。

  • 2.収益実態の「見える化」「分ける化」を踏まえて、選択と集中、オペレーション、改善、組織・財務改革などの打つ手を定め、確実に実行すれば目に見えて効果は表れてくる。

  • 3.留意すべきは業種や業界の特性に応じた有効な取り組みであること。
    自らの絶対優位・比較優位は何なのかを見極めた上で、その打ち手をしっかりと地に足を着けてやりきることである。

  • 4.企業の再生や再成長で重要なのは地味な取り組みの積み重ねで、緻密に地道にPDCAのサイクルを回し続けることで業績を大幅に改善出来る。
  • いきなりオンリーワンやイノベーションを追い求めたり、域外に進出を試みることではない。

これを富山氏の著作※2で少し補ってみます。

  • 1.労働生産性(=付加価値額/総労働時間)が高ければ労働の対価をしっかり支払うことが出来、前向きな投資もしやすくなり事業継続が容易になる。また深刻化する人出不足に対する対応策にもなる。

  • 2.「見える化」とは、どこ(何)で儲かっていて、どこ(何)で儲かっていないのかを探し問題構造の見える化をすること(顧客別、製品別、チャネル別等)。

  • 3.「分ける化」とは、事業や製品や顧客などをコア/ノンコア、GOOD/BADの4タイプに分ける「選択と捨象(取捨)マトリックス」で事業としての位置づけを整理すること。言い換えると事業性について市場の魅力度、製品・サービスおよび事業の市場ニーズへの適合性、競争優位の持続性、収益性や投資採算性等で稼ぐ力を評価すること。

  • 4.改善の打ち手が決まったら、それぞれの利益インパクトを(目標値まで)積み上げるグラフを作成し、実行段階ではその効果測定をしつつPDCAを回していくこと。

 当支援センターの専門家派遣制度を利用して、伸びシロを生かして確実な業績改善を目指しませんか?
コーディネータが継続してサポートします。

    • ※1・2016年6月7日(火)中国新聞朝刊6面「今を読む」欄 
    • ・冨山和彦 産業再生機構COOを経て現在経営共創基盤代表取締役
    • ※2・「ローカル企業復活のリアル・ノウハウ」PHPビジネス新書

 その他参考図書

   ・「何故ローカル経済から日本は甦るのか」PHPビジネス新書

  

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