公益財団法人広島市産業振興センター広島市中小企業支援センター

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支援センター職員によるブログ

コンプラ違反警察

2023/11/29

阿須賀コーディネータ(創業支援) おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・阿須賀です。

創業支援の担当なので、新しい事業にチャレンジする方とユニークなビジネスプランについてお話しすることが多いのですが、未来への夢の前に、細かいことがいろいろ気になる職業病にかかってしまったようです。

 まず多いのが、屋号や商品名、サービスの名称の商標確認。これは最初の段階ではまず検索すればいいので少しは気が楽ですが、区分のことや以前に他の人が申請して拒絶された事例など深く調べることも必要なので、相談窓口を紹介します。

 加工食品は、中級食品表示診断士(※よく間違われますが中小企業診断士ではない)の資格を持っているので「添加物不使用」表記は確か指針出てたよね、とか、栄養成分表示や原産地表記大丈夫?と知らず知らずのうちにチェックしている自分がいます。

 さらに、生徒を集めていろんなレッスンを企画する方がお茶とケーキを出したいといえば、「飲食業にあたらない形態?」、シニアターゲットのサービス事業者さんが送迎付きにしたい、と言われたら「白タクにならないようご注意を」、「古い着物のリメイクをして小物販売する」「もらった着物をレンタルに」という方には「古物商取ってくださいね」。エステ開業だと、首から上の施術は美容所登録などの謎ルールが書いてあることがあり、基準はどこなのか厚労省サイトなど検索して悩む羽目に。

 細かいことを言い出すと、体操教室でかける曲は、JASRACに申請が必要?有償で撮影を請け負うのに、公共の公園を使う場合は使用許可がいるの?お金をもらって実施する野外体験教室を公共の公園やキャンプ場で開催可能?などなど、いろんな疑問が次から次へ。

 事業者ご自身では気づいておられないことも多く、お話しするたびにまず心配ごとからお伝えすることになって、まるでコンプライアンス警察、小姑のような性格になりそうです。とはいえ、大手企業であれば、社内に法令を調べる部署がありますが、中小企業支援の大事な役割のひとつだと考えています。

 自分で全部規制や法令を把握しておくことは不可能だと思うので、私の役割は問題点の事前の発見と、専門の相談機関へつなぐこと、と割り切って、小姑を貫こうと思いますが、できればもっと夢の話に時間を割きたい!です。

生産性向上への取り組み

2023/11/22

創業支援担当・工藤主事

おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当の工藤です。
 

最近、「生産性向上」という言葉を耳にする機会が増えたように感じます。
生産性とは、「投入した資源(人員、時間)に対し、どれくらいの成果(売上等)が得られたか」という言葉です。
 
つまり、生産性向上に必要なのは「投入を減らす」「成果を増やす」ことです。
取り組みやすいのは、業務を効率化し、時間を短縮する「投入を減らす」ことです。
 
業務は、「主体業務(コア業務)」「付帯業務(ノンコア業務)」に分けられます。
主体業務とは、売上・利益を生み出す業務の事で、企業のメイン業務です。
付帯業務とは、それ単体では売上・利益を生み出さない、主体業務をサポートしている業務の事です。
例えば飲食店の場合は「調理=主体業務」「シフト管理、レジ締め=付帯業務」です。
 
業務時間の短縮には、以下のような方法が広く知られています。
①整理整頓の徹底
②作業の見直し
③ITツールなどの活用
 
①と②については、いつもの作業をしながら、
「道具を取るためだけに無駄な移動は無いか」
「資料や道具が見つからなくて困った時間は無かったか」
といった視点を持つことから始められます。
 
③は、クラウド会計サービスやシフト管理アプリのようなサービスの導入です。
上手くいけば一気に作業を効率化することが出来ます。
ですが、自社の現状に合わせてカスタマイズすると費用がかさみます。
③に取り組む場合には、同時に①②にも取り組み、
導入するサービスに社内の手続き等を合わせることが有効だそうです。
 
急な改善は難しくても、日々の作業の小さな改善から進めてみましょう。

私も身の回りの整理整頓を心掛けていきます。

その「おススメ」は本当にお勧めですか?

2023/11/15

河石主事.jpg おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・河石(かわいし)です。

  

 仕事でSNSの一つであるインスタグラムを調べる機会がありました。

 

 元々は写真などの画像投稿がメインのSNSらしく、車好きな私好みの写真も見ることができたので時々眺めています。皆さんこだわりの写真を投稿されているので楽しんでいます。

 

 閲覧履歴を分析してオススメが表示されるのでしょう、カー用品などの商品紹介投稿もオススメに出てきました。

 

 この商品紹介投稿がなかなか面白いものでした。偶然なのか、同じ商品についておススメする投稿と、その商品の使用をやめたという投稿が並んだり、連続して表示されたりするのです。

 

 結局は自分に合っているかどうか、というお話ですね。

 

 さて、この話は経営にも通じると思います。何を偉そうにと思われるかもしれませんが、補助金やシステムなど、経営上で「おススメ」されるものはいくらでもあるのです。

 

 是非一度購入(導入)前に自社に合っているかお考えください。

 

 当センターでは経験豊富な専門家と相談が可能です。どうぞお気軽にご利用ください。

データベースってなに?

2023/11/08

創業支援担当・北浦主事  おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・北浦です。

 

先日「データベースってなに?」って聞かれました。

データベースとは、簡単に言うと大量の情報を扱いやすい様に整理されたデータの集まりです。データの語源がラテン語の「事実や知恵を与える、共有する」から来ているそうです。ベースには「土台、基本、基礎、基地」の意味があります。

 

古くは情報が集約されている辞書、電話帳、専門誌、業界誌等が、データベースです。

近年では、デジタル化とネットワークで共有できるデータベースシステムが主流になっています。

身近なところでは、コンビニやスーパー等のPOSレジです。この場合、B to Bをメインとした在庫管理と売上管理、発注から配車配送等が管理されています。B to Cでは、ホテル、新幹線、航空機等の予約システム、オンラインショッピング(E-Commerce)等、空き状況や欲しい商品とその在庫を、自身のスマートホン等で知ることができます。ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)もデータベースです。個人に番号を割り付けるマイナンバーや、住民票や戸籍の情報もデータベースで管理されています。

 

今の世の中データベースだらけと言っても過言ではありません。

この様に何を目的にするかで、その手段と手法は異なりますが、日々の生活の中に既に溶け込んでいて身近な存在となっています。

吹きガラス体験記

2023/11/01

向井コーディネータ(技術) おはようございます。 がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のコーディネータ・向井です。

                                                                         

 ガラス素材は紀元前2300年以前にメソポタミアやエジプトで作られ、ガラス容器等が作られるようになったのは、メソポタミアでは紀元前16世紀頃とされています。このことは、広島市内のトーホー(株)の著書「SEED BEADS BIBLE」※)に詳しく紹介されています。その後、ガラスはどこにでもあるケイ酸塩で作られることから安く、透明で衛生的という特徴から、身近なところに普及しました。今日ではガラスの組成や成形法を工夫しながら、Low-E複層窓ガラス等の省エネ分野や、薄くて可撓性のある透明導電ガラス基板を使った次世代太陽電池の素材等の再エネ分野にも発展しています。このように、ガラスは古くて新しい素材であり、今後も機能材料としての進化が期待されています。

 9月末に、このようなガラスの基本的な性質を楽しみながら体得しようと思い、山梨県大月市に出向き、吹きガラスによるぐい呑みの作製に挑戦しました。

 

 吹きガラスの成形プロセスは次のようになります。坩堝に入れたガラスを1200℃程度まで加熱し軟化させ、吹き竿を回転させながら先端に溶融ガラスを巻き取り、炉から取り出します。この水あめ状のガラスに息を吹き込みながら膨らましたり、色つきガラスを付着させたり、再加熱してガラスを柔らかくしながら成形していきます。吹きガラスの場合は、吹き竿の先端が容器の底となり、陶芸のような轆轤に乗った粘土の先端上部が容器の口になるのと大きく異なるところです。

 

 私が感じた吹きガラス特有の難しい点は次の通りです。

(1)ガラスの粘度は温度に依存:ガラスを炉から取り出した時点で放熱が始まり、徐々に温度低下することから、温度に依存したガラスの粘度を考慮しながら時々炉内に戻し、程よい外力で成形することです。

(2) 間接的な外力で成形:熱いので素手が使えず、道具や間接的な外力で成形します。口で吹いて膨らます、重力を利用する、吹き竿の回転による周方向の遠心力や吹き竿を振り子のように振りながら長手方向の遠心力を利用する方法があり、(1)のガラスの粘度に応じてこれらの力を加減することです。

(3) 溶融ガラスはニュートン流体的性状(温度一定の場合、生クリーム状でなく、水あめ状で、微小の力でも時間が経てば変形する):色付けの場合は色ガラス片を表面に散りばめ、炉内で加熱し溶け込ませます。その後、硬化するまでこのまま吹き竿を一方向に回転し続けると軸対称の形状は維持されますがガラスが捩じれ、色もそれによって流れます。まるい模様に仕上げるには、時々逆回転させることです。

 

 いろいろ理屈を並べましたが、体験中の写真と出来上がった作品を以下に示します。後から製作中の画像を見ると、炉から取り出すときに放射熱の熱さに緊張が加わり、肩に力が入っているのが分かります。作品のぐい呑みは、寒い夜に熱燗を注いでいただくように暖色系にしました。形状が少しいびつになっているところや、口に当たるところが厚くてつるつるしていて何とも言えないガラスの味が出ています。今回の体験を通して、溶融ガラスの変形・流動特性(レオロジー)を体得したことと、ものづくりの喜びを感じることができました。

 

※)水野久美子/TOHO CO.,LTD、SEED BEADS BIBLE シードビーズガわかる本、株式会社パッチワーク通信社(2014)

 

吹きガラス体験(成形状況).jpg吹きガラス体験(作品).jpg

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