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2011/04/20
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の創業支援担当・下縄です。
今回は前回の引き続きとして、「飲食業」と「調理食品小売業」の家計調査年報からみた広島市の支出構造の特性について見ていきます。
広島市の平成21年年間外食支出(二人以上世帯)をみると、172,998円と全国平均の161,314円を上回り、外食依存が高いことが分かります。外食支出の品目別消費性向(外食支出に占める外食品目別支出割合)は、食事代支出(広島市140,151円(81.0%)→全国平均126,952円(78.7%))と飲酒代(広島市20,913円(12.1%)→全国平均17,025円(10.6%))で高く、学校給食(全国平均12,217円(7.6%)→広島市6,921円(4.0%))で低くなっています。また、食事代では「その他主食的外食」が68,706円と全国平均の53,688円を大きく上回っていますが、これは「お好み焼き」が含まれているためと思われます。逆に、全国平均を下回っている「すし(外食)」と「日本そば、うどん」、「中華そば」及び「他の麺類(外食)」等の麺類への支出が低くなっています。
次に、外食支出の平成20年からの推移をみると、年間で14,907円の減少で、減少割合の高い品目は「中華食」(▲39.0%)、「他の麺類(外食)」(▲32.1%)、「日本そば、うどん」(▲25.2%)、「飲酒代」(▲25.0%)の順となっています。このようほとんどの品目で前年の支出額を下回る状況の中で、「洋食」及び「その他主食的外食」等が支出額を増加させています。
平成21年の調理食品支出は105,545円で、全国平均98,470円を上回っており、「主食的調理食品」のうち、「弁当」(広島市16,366円(15.5%)→全国平均12,670円(12.9%))、「すし(弁当)」(広島市14,492円(13.7%)→全国平均11,963円(12.1%))、「他の主食的調理食品」(広島市10,981円(10.4%)→全国平均8,9871円(9.0%))支出が全国平均に比べ、高くなっています。これに対し、「他の調理食品その他」、「天ぷら・フライ」は全国平均を下回っています。
次に、平成20年からの推移をみると、「主食的調理食品」は▲14.7%と大きく減少しているのに対し、「他の調理食品」は3.8%の増加となっており、中でも、「ぎょうざ」、「冷凍調理食品」、「惣菜材料セット」が二桁の伸びを示しています。
以上のように、「外食支出」及び「調理食品支出」とも全国平均は上回っているものの、対前年支出はそれぞれ▲7.9%、▲5.6%減少しており、「飲食業」と「調理食品小売業」を取り巻の外部環境は厳しいものとなっています。
創業に関する様々な問題や課題について、ご気軽に創業支援担当・下縄までご連絡ください。