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2025/04/30
がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の中平です。
昨年6月に当センターで開催された「生成AI活用セミナー」では、様々な生成AIとその活用事例が紹介されました。それらを参考に、私も日々の業務に生成AIを取り入れ始めています。この1年間だけでも、AI技術が驚くほどのスピードで進化していることを実感しています。
これまでは、知らない情報を得るには主にGoogle検索を利用していましたが、最近ではPerplexityのようなAI検索エンジンの登場が、従来の業務効率を劇的に変えてくれています。
簡単に説明すると、PerplexityなどのAI検索エンジンは、従来のGoogle検索のような単語入力による検索とは異なります。私たちが普段使う自然な文章で質問するだけで、インターネット上の膨大な情報を瞬時に整理し、出典とともに要点をまとめて回答してくれるのです。AIが複数の情報源を横断的に分析し、短時間で専門家レベルの情報を提供してくれるため、日々の情報収集や資料作成、さらには業務全体の効率化に大いに役立っています。
さらに、Google Geminiでは、先月から無料版でも「Gems」という機能が利用可能になりました。Gemsを使えば、プログラミングの知識がなくても、自分専用のAIアシスタントを簡単に作成できます。例えば、定型的な調査や資料作成の指示をGemsとして登録しておけば、テーマなどを入力するだけで、あっという間に必要な情報をまとめてくれます。
現在、これらのAIツールを学んでいる感覚は、まるで20年以上前にExcelやAccessといったソフトウェアに初めて触れ、学び始めた頃のような感動と楽しさがあります。当時は様々な関数を調べて覚えるのが当たり前でしたが、今は関数やプログラミングの知識は不要です。普段使っている言葉で指示すれば、コンピュータが答えてくれる。そんな素晴らしい時代が到来したのだと感じています。
昨年のひろしまIT総合展2024の講演会で、日本マイクロソフト・エバンジェリストの西脇資哲氏が「これまでは私たちがコンピュータに合わせていたが、生成AIの進化によって、コンピュータが人間の言葉で対話してくれて、私たちに歩み寄る形になった」というようなお話をされていましたが、正にそれを日々実感しています。
加速度的に進化していくAIツールを習得し続けるのは大変かもしれませんが、それ以上に業務の効率化という大きなメリットが得られると確信しています。当センターにおいても、情報保護などのリスク管理に十分配慮しながら、新たなAIツールを積極的に活用していきたいと考えています。