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2009/06/09
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営担当マネージャー・景山です。
いきなり、「?」が付きそうなタイトルで恐縮ですが、(株)双日総合研究所副所長吉崎達彦氏の講演会(6月3日、(財)ひろぎん経済研究所主催)の中での話です。
1980年代以降、バブルの発生が増加し、ほぼ10年のサイクルで起きている。その理由として、以下の要因が考えられる。
①グローバル化により、国境を越えてマネーが移動するようになったこと。
②金融工学の発展により、世界的な利回り競争が激化していること。
③フロンティア(ここなら儲かるという投資分野)が無くなったこと。
④先進国の高齢化に伴い、高齢者の保有するマネーが世界的に増加しているが、
高齢者マネーは金利に飢えているうえ、10~20年も待つことを嫌う。
①と②は規制と監督の強化で、ある程度対応できそうですが、③と④については、これといった解決の途が見当たらないのが、何とも悩ましく、今後もバブルの発生は避けられないとのことでした。
もう一点、ビッグ3問題が日本の自動車産業に及ぼす影響について、次のように話しておられたので紹介します。
ビッグ3の危機は、退職者向け医療給付が経営を圧迫したことが本質的な原因(米国版の国鉄問題と言える)。米国の自動車マーケットのプライスリーダーだったビッグ3が工員時給70ドル(日本企業の現地工場では45ドル)もの高コスト体質なので、日本企業はビッグ3より少し安い価格で販売することで、超過利潤を容易に手にすることが出来た。
米国の自動車市場は、いずれそこそこの水準まで回復し、つれて日本車への需要も復活してくる。しかし、ビッグ3が再生され高コスト体質が是正される中では、07年以前のような収益は期待出来ないとみられる。