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2009/12/01
おはようございます。
がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営担当マネージャー・景山です。
今回からは、時宜を得たテーマが見つからない月には、標記テーマのシリーズものをお届したいと思います。「地方銀行史」と言っても、肩の凝らない雑学レベルの内容を考えていますので、宜しくお願いします。
初回は、銀行誕生の話です。日本に銀行が初めて誕生したのは、明治5年(1872年)で、これは同年11月に公布された国立銀行条例に基づくものです。その時、設立されたのは、次の4行でした。
第一国立銀行(東京都) : 後の第一銀行、現在のみずほFG
第二国立銀行(横浜市) : 後の横浜銀行
第四国立銀行(新潟市) : 後の第四銀行
第五国立銀行(東京都) : 後の三井銀行、現在の三井住友FG
第三国立銀行(東京都):後の富士銀行(現在のみずほFG)も認可は受けましたが、開業には至らず、設立は明治9年にずれ込みました。
第一と第五は後の都市銀行(現在はメガバンク)、第二と第四は後の地方銀行です。このように、都市銀行と地方銀行は同時に同一の根拠法によって生まれたものです。
何故4行しか設立されなかったかというと、当初の銀行はお札を発行する銀行で、金貨兌換義務を負っていたため、発行した紙幣の金への兌換を即時に要求される懸念があり、そのことが重荷になったからです。
企業金融を担うに足る数の銀行の設立には、明治9年(1876年)の国立銀行条例改正を待たねばなりませんでした。