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2024/10/02
おはようございます。がんばる中小企業と創業者を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営革新担当・久米です。
今年の夏に、スーパーなどの店頭から米がなくなり、商品が出てきても高い値段で販売される状態が続きました。米不足の原因は、昨年の猛暑による不作、外国人旅行者による消費増など、いくつかの要因が重なって起こったようですが、他の食品も値上げが多くなっている状況のなか、買い控えなど消費行動にも大きな影響を与えるものとなっています。今回は、消費行動に大きな影響を与える価格の設定について、どのような方法や考え方があるのかを話していきたいと思います。
最もわかりやすい方法として、その製品をつくるためにかかったコストに一定の利益をプラスする「コストプライス法」があります。この方法だと損失の可能性は少なくなりますが、その製品の需要と供給のバランスや競合する製品の価格などによって、プラスできる利益が大きく影響を受けるものと考えられます。
その他、消費者の心理に着目した価格設定方法として、398円や980円など、あえて端数にすることで安いと感じさせる「端数価格」、高級ブランド品など、あえて高い値段をつけることでステータスを保つ「威光価格」、缶ジュースやペットボトル飲料など、消費者が認識している値段に合わせていく「慣習価格」などがあります。
いずれにしても、消費者の多くは価格の変化に敏感であるため、自社製品の価格を決める際には、さまざまな要素を考慮しながら、バランスの取れた価格にすることが重要であると考えます。