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支援センター職員によるブログ

「世界同時不況は怖くない~ガンバレ!中国地域~」を聴講して

2009/04/13

kageyama.jpg おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の経営担当マネージャー・景山です。


 何かと暗い話の多い昨今ですが、表題のとおり、元気が出そうな演題の講演会(3月30日、主催:中国経済産業局・(社)中国地域ニュービジネス協議会)がありました。


 講師は、前経済産業省事務次官の 北畑 隆生氏 で、講演の要旨は以下のとおりです。


1.金融危機で日本経済は救われた


 ・1バレル145ドルに達していた原油価格は一時40ドル前後まで暴落し、高騰していた資源・食糧の

  国際価格も元の水準に戻った。
 ・成立寸前だった資源メジャーによる世界市場寡占化が阻止された。
 ・米国流の行き過ぎた株主重視の会社経営の在り方が是正された。


2.世界同時不況は2010年後半には回復に向かう


 ・戦後最長の不況は、第二次石油ショック後の36ケ月(不況の平均期間は17ケ月)。
 ・今回の日本の景気後退は2007年11月以降なので、既に1年4ケ月が経過しており、過去の景気循

  環からして、遅くとも2010年後半には回復に向かうとみられる。
 ・米国は、年間3百万人の人口増(=車・住宅の需要増)があるので、2年で立ち直れる(オバマ政権も

  再選を狙い、全力で取り組むはず)。
 ・中国は、減速するものの、年8%の成長は維持する(雇用不安の回避、上海万博の成功のためにも、

  それが不可欠)。


3.日本はアジアをターゲットにして中期的な成長が可能


 ・日本は、人口減社会になり、何もしなければGDPは年0.4%縮小する。
 ・一方、中国、インド、タイ、ベトナムなどアジア地域では、自動車、電気・電子製品、機械など資本集約

  型産業の発展が続く。
 ・しかし、付加価値の高い素材・部品・工作機械などは、日本からの供給に依存しており、アジアが成長

  すれば、日本からの輸出が増える共存共栄関係が成立している。
 ・アジアが豊かになれば、日本のファッション・観光・食品・コンテンツなど内需関連産業も、アジア需要

  をターゲットに成長戦略が描ける。


4.地域は自立できる地元産業を育てることが必要


 ・ポイントは、部外者の意見を聴くこと、仕掛け人の存在、地域ブランドの確立。
 ・経済産業局の「地域資源活用プログラム」「農商工等連携事業」などの支援事業を活用して欲しい。


  以上のとおり、日本経済の先行きに十分期待が抱ける内容で、参加者も約300名と大盛況の講演会でした。

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