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支援センター職員によるブログ

「モノづくり事はじめ-9」

2009/07/14

  kubo.jpg おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のプロジェクトマネージャー・久保です。

 

(6月号からの続き)
 さて、前号までで「商品のコンセプト」、「ターゲットカスタマー」が明確になりました。 「商品のコンセプト」という明確な考え方に基づいた、一貫性のあるものとして商品のイメージ全体が浮かび上がってきました。 そして、その商品を構成する機能項目ごとの「開発目標」も明確になりました。 
 次にすることはこれらを "企画書" の形にまとめて関係する各部門の責任者が同席した場で合意を取ることです。

 「企画書に何と書いてあろうが、わしの意見は違う」ということは途中の討議の場では許されますが、いったん企画書の内容が合意に至った後は、ある人の思いでこれを勝手に変えることはできません。たとえ社長さんでも企画書の内容を独断で変えてはいけないのです。なぜか?それはその商品を開発するうえで、ものの考え方の一貫性が崩れ、結果的にどこかでツジツマの合わないおかしな商品になってしまったり、誰も気がつかないうちに機能、コスト、性能、重量等への影響が出てきたりすることがあるからです。 
 開発には多くの人がかかわることになりますが、ここで企画書に定められた内容は、これから実際に商品化を進めてゆく上ですべての関係者が厳密に守ってゆかねばならないものです。

 「商品コンセプト」「ターゲットカスタマー」「開発目標」等について開発関係者のだれに尋ねても、企画書に書いてあるそのままの内容が答えとして返ってくるようになっていることが大切です。勝手に内容の解釈を変えてしまったり、達成が困難だからと言って低い開発目標で妥協してしまったりということは"絶対に"有ってはならないことです。
 とはいえ、現実の世界では、開発途中で競合環境が変わったり、どうしても現在の実力では実現が不可能なことが分かってきたり、あるいは逆に新しい技術が開発されこれを使うことが可能になったりということで、この企画書の内容を見直す必要が出てくることがあります。このような場合は必ず、企画書の内容に合意し承認にかかわった人がもう一度集まって、内容を変更してもよいのか、あるいは何がなんでも達成するために全社を上げて実現に努力する方法をとるのか...徹底的に議論してください。どうしても変更が必要な場合には、そのうえで内容変更を決定するというプロセスを踏む必要があります。

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