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2009/12/11
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のマネージャー・近藤です。
さて、本日は商品コンセプトがどのように作成されるのか述べてみます。
商品戦略の基本は、商品をどの市場に位置づけるかということであり、そのためには、まずは商品のターゲット顧客を決めることになります。
実はターゲット顧客は世界でたった一人しかいません。ターゲット顧客がどのような所に住み、生活し、何を考え、そしてどんな物に囲まれて、仕事をしたり、楽しんだりしているかを想定します。
従って、最初にやることは市場ごとの顧客データを把握することですし、またそのデータの将来予測も重要です。今検討している商品(自動車)は4年から8年後くらいまでのライフサイクルの間、ずっと競争力を持っていなければならないからです。
商品コンセプトを作成するとき、このように顧客として世界で一人の人を想定するのが基本ですが、残念ながら商品はたった一台で成り立つわけではありません。顧客層をグローバルに拡大していくには、いくつかの商品バリエーションを設定する必要があります。
近接するターゲット顧客が集まるクラスター(かたまり)をいくつか選択し、それらのクラスターにフィットした商品バリエーションによりポートフォリオを組むことが必要になります。いかに効率的なポートフォリオを組むかが勝負です。
地域や文化による違いを効率的なポートフォリオにまとめ上げるのは大変難しい作業です。しかし限られた経営資源(人、物、金)で商品戦略を展開する時、避けて通れないことなのです。