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2010/08/03
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」の常本☆康之です。
先日、自社の業績が黒字なのに融資を申し込んだ金融機関が全て断ってくるので、困っていると中小企業の経営者が相談に来られた時の話です。
事情を伺うと、会社設立後1年しか経過しておらず、二期分は決算がないと融資の話ができないという理由で断られていたそうです。
内容を伺う限りにおいては、年間売上高の1割未満の融資希望額。現時点での今期の売上高が、対前年○%増であり、夏場の売上減少時期の運転資金(前期は社長の持ち出し)という明確な資金使用の目的があるのに融資が受けられないのです。不思議に思いながら話を聞いていたところ、代表者の方の話し方や資金計画があいまいで、業績説明が良くないということに気がつきました。
例えば、「一定の収益は今後も継続してあると思うが、増えることがないし、減ることもない」、「今年は○百万円と少し必要な感じなので、○百万円借りたい」とおっしゃるのです。私が金融機関の担当者だったとしても、本当に融資してよいのか?と疑いたくなる話し方なのです。
金融機関の融資基準が2期の決算だと言われ、基準に満たない状況での申し込みである以上、資金繰り予測や、必要な資金の具体的金額、融資の返済プランは最低限の説得材料として必要です。また、業績説明にしても「収益の増減が少ない安定収入であるため、収益から○万円は毎月必ず返済できる。利子も含めて、○百万円までは返済可能」、「扱っている商品は夏場に弱いが、今期の売り上げが前年より○%増で推移しており、昨年より状況が良い」と説明したほうが、担当者も話を聞いてくれると思います。
金融機関の担当者も人間です。返済計画がしっかりした融資の申し込みであれば、条件を緩和してくれることも十分可能だと思います。