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2010/08/04
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する「広島市中小企業支援センター」のマネージャー免出です。
今から35年前のことでしょうか。フランスのル・アーブルに6ヶ月滞在しました。そのフランスの第一印象は、広大でかつ雄大な大地に、あまり人が見当たらなく、豊な牧場が広がっているという印象でした。
当時のフランスは、平地面積でいくと、日本の5倍もありながら、わずか5千万人の人口であったように記憶します。一人当たりのその平地面積は、じつに日本の10倍に当たります。これはよく考えると広大な面積があっても人を養えないということでもあります。その違いは何であろうかと考えたものです。
答えは、やはりお米です。現在、日本の人口密度は、世界平均の8倍の336人/k㎡。東南アジアは、約4倍の156人/k㎡で、このアジアの稲作地帯は人口がとても多いといえます。すべては稲作のお陰とはいいませんが、稲作の力はとても大きいと思います。
日本は、稲作地帯です。耕作面積も近代農業技術のお陰もあり一気に拡大しました。今でも不思議に思いますが、北海道の旭川に稲がたわわに実っています。
問題は、そのお米を作る陸地を、重要なタンパク源を提供してくれる海を、汚染から守り、安心安全な食物を得ていくにはどうすればよいかです。それを可能にする一つの方法は、やはり地産地消ではないでしょうか。身のまわりに広がる山や森から、川や田畑や海から、自分達の食材の多くを得ていく取り組みが、更に広がっていけば、人々は、自分達の周囲にもっともっと関心を払い、環境汚染に敏感になっていくのではないかと思います。