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2010/09/06
おはようございます。がんばる中小企業を全力で支援する広島市中小企業支援センター所長の藤田です。
私は、学生時代に剣道をしていました。そのときの師範の永田侃先生が、剣を志すものの心構えとして良くおっしゃっておられた「守破離(しゅはり)」という言葉をご紹介します。
「守破離(しゅはり)」とは、武道や芸事を修行する際の心構えを説いたものです。
「守」とは、師匠の言うことをひたすら守り実行すること。即ち、基本を覚えること。
「破」とは、その上で、自分の独自の工夫を加えること。
「離」とは、自分の流派をつくること。
この守破離の考え方は、ビジネスや日常業務にも応用できます。
師匠を先輩や上司(または先人が残した業績)と置き換えてください。
仕事をする上で、まず、先輩や上司の指示や教え、以前実施した仕事のやり方を基本にして同じようにやってみることが大切で、その次に、そのやり方、方法に、自分流の工夫や研究を加えて、さらに良い仕事に仕上げること、これが、ビジネスでの守破離です。
ただ、「守」ばかりでは単なる前例踏襲で何の進歩もありませんし、むしろ、やってはならないことです。「守」の延長の「破」(=革新)が重要であり、さらに、それを続けることで、その先に「離」(=独自のスタイル)の確立があります。
このことを、東レ経営研究所社長の佐々木常夫さんは「プアなイノベーション」より「優れたイミテーション※」と言われています。実に、うまい表現で的を射た仕事術だと思います。
当センターでは、中小企業の皆様の「破」(=経営革新)を応援しています。是非、ご利用ください。
※ 「部下を定時に帰す仕事術」(WAVE出版)